レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004年10月6日
- 登録日時
- 2015/01/10 15:57
- 更新日時
- 2021/01/10 00:30
- 管理番号
- PML20041006-01
- 質問
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解決
漫画雑誌の色紙が使われるようになった経緯を知りたい
- 回答
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紙のはなし編集委員会編『紙のはなしⅡ』(技報堂出版 1985年)
p.38-42 「8.マンガ誌と共に伸びた印刷せんか紙」
p.40~41 「色せんか紙」より
・色がついた印刷せんか紙が本格的に作られるようになったのは昭和40年代
・2つの理由が考えられる
1. 昭和40年代に入ると古紙パルプが本格的に使われるようになり、新聞古紙の比率が増えてくると、完全にインキを除くことができず、仕上がりの色が黒ずんでしまうので、これをカバーするために色をつけるようになった。
2. 出版社側の製作コストの面。白い紙に何種類かの色インキで変化をもたせるよりも、黒インキ一色で何色かの印刷せんか紙を組み合わせることで本に変化をつける方が安く製作できる。
- 回答プロセス
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「せんか紙」は手漉き上級紙(泉貨紙)と、機械抄和紙-下級印刷用紙(印刷せんか紙、泉貨紙、仙貨紙、仙花紙、等)とある。
回答に提示した資料のほか、
・紙の歴史や事典類、製紙会社社史や紙商の組合史
・出版史、出版社社史、漫画史
なども見た。
- 事前調査事項
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出版社には問い合わせ済み。
現在使用している理由は分かるが、最初の経緯は分からないと言われた。
- NDC
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- パルプ.製紙工業 (585 9版)
- 写本.刊本.造本 (022 9版)
- 出版 (023 9版)
- 参考資料
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紙のはなし編集委員会/編 , 紙のはなし編集委員会. 紙のはなし 2. 技報堂出版. (はなしシリ-ズ)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I058899426-00 , ISBN 4765543080 (S830-Ka37 -2)
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紙のはなし編集委員会/編 , 紙のはなし編集委員会. 紙のはなし 2. 技報堂出版. (はなしシリ-ズ)
- キーワード
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- 漫画(まんが、マンガ)
- せんか紙(印刷せんか紙、泉貨紙、仙貨紙、仙花紙)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000165895