レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/05/13
- 登録日時
- 2014/06/11 00:30
- 更新日時
- 2014/06/13 16:52
- 管理番号
- 6000016341
- 質問
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解決
中学校の美術の調べ学習で、松林桂月(まつばやしけいげつ)の「春宵花影図(しゅんしょうかえいず)」の、教科書にある以下の記述以外の解説を探している。
(以下引用)
季節や空気感をとらえて
桜の花を照らす月の光や春のやわらかな空気感が、薄い墨で巧みに表されています。
春宵花影図(しゅんしょうかえいず)〔絹本彩色(けんほんさいしき)/119.3×134.5cm〕1939
松林桂月(まつばやしけいげつ)〔山口県・1876~1963〕
東京国立近代美術館蔵
- 回答
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『さくら 日本の美 2』(鈴木 進/監修)に絵と解説あり。
絹本墨画。昭和14年作。作者は明治9生まれ。昭和38年没。
「1939年(昭和41年)のニューヨーク万博博覧会に出品された本作は、それに先立つ国内展示の時からすでに評判となっていた。水墨技法では特別の才能を見せた桂月は、この絵でも花びらにわずかに胡粉(ごふん)を刷いただけで、あとは墨の微妙な濃淡とぼかし技法によって描ききっている。爛漫として桜花の咲くさまにはいかにも春らしい情趣が横溢(おういつ)しており、近代日本画の夜桜を描いた作品のなかでも代表作のひとつとなっている。」とあり。
作者略歴もあり。
『昭和の文化遺産 第1巻 日本画 1』(井上 靖/監修)に絵と簡単な解説あり。
「非買にもかかわらず購入希望が殺到した作品」とあり。
「朧月夜にひっそりと咲いている桜花を、墨と胡粉のみで描き出し、墨一色ながら華やかさと色彩を感じさせている。」とあり。
- 回答プロセス
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市内他館の参考室に照会して『日本絵画名作レファレンス事典』1古代~近世・2 現代(いずれも日外アソシエーツ)を参照し、記載のあった2冊を提供した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本画 (721 9版)
- 参考資料
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- 『さくら』鈴木 進/監修(美術年鑑社)
- 『昭和の文化遺産第1巻』井上 靖/監修(ぎょうせい)
- 『日本絵画名作レファレンス事典2』日外アソシエーツ株式会社/編集(日外アソシエーツ)
- 『日本絵画名作レファレンス事典1』日外アソシエーツ株式会社/編集(日外アソシエーツ)
- キーワード
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- 松林桂月(マツバヤシケイゲツ)
- 春宵花影図(シュンショウカエイズ)
- 日本画(ニホンガ)
- 美術(ビジュツ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 中学生
- 登録番号
- 1000154144