レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年11月23日
- 登録日時
- 2016/11/11 16:49
- 更新日時
- 2016/11/25 16:40
- 管理番号
- 蒲郡-2016-11031-般
- 質問
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未解決
「伊豆七島」というが、どれがそうか。由来はあるのか。
- 回答
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7つは、大島・利島・新島・神津島(こうづしま)・三宅島・御蔵島。
由来は分からなかった。「日本地名大事典5巻」を見ていただき、この件終了。
- 回答プロセス
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1)言葉を知らなかったため、参考にGoogle検索。一番目に表示されたウィキペディアで簡単に見る。
由来は“江戸時代、伊豆諸島の主な有人島”とある。
2)辞典などを見る。
『日本国語大辞典第』二版第1巻 P.977
いず(伊豆)の項目に、「廃藩置県後、足柄郡を経て明治九年(一八七六)伊豆半島部は静岡県に合併、伊豆七島は同一一年東京府に入る。豆州。下国。」とある。
いずしちとうの項目なし。
『広辞苑』第六版 P.151 ISBN:978-4-00-080121-8
「いずしちとう(伊豆七島)」あり。
これによると、大島・利島・新島・神津島(こうづしま)・三宅島・御蔵島(みくらじま)・八丈島の七つ。理由はなし。
3)開架書架へ行き、本を見る。
『日本地図地名事典』P.183
「伊豆七島」についてあり。島の名前は広辞苑と同じ。
また、「伊豆諸島全域の俗称としても使用」とあり、この場合は「伊豆諸島の範囲と同じ」。
最後に伊豆五島、伊豆八島という名称もあったとある。理由はなし。
4)閉架書庫の本を見る。
『角川日本地名大辞典13巻 東京都』P.83
「いずしちとう(伊豆七島)」の項目あり。島の名前は広辞苑、日本地図地名事典と同じ。
日本地図地名事典と同じく、「伊豆諸島全域をさすこともある」とある。中世に五島と八島と呼ばれた島の名前もあり。
中世には「伊豆七島」の称は無かったとある。「八丈実記等」によると近世末には現在の七島が確定されていたとも。
理由はなし。
『日本地名大事典5巻』関東
p。34に「いずしちとう(伊豆七島)」の項目あり。「明治以降およそ」上記の「7島の総称に落ち着いた」とある。「他の島はこれらの属島」とのこと。
その他見たが理由の載っていなかった本
・『日本の文化地理 講談社版 6』木内信蔵/責任編集、1968、理由なし
・『ビジュアルワイド新日本風土記 13』市川健夫/監修、1988、7つはあるが、理由なし
・『コンサイス日本地名事典 三省堂編修所∥編 改訂版』p.93、理由なし
ネット情報の「有人島」を7つ数えた説を本で発見できず。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部編 , 日本国語大辞典第二版編集委員会 , 小学館国語辞典編集部 , 北原, 保雄(1936-). 日本国語大辞典 第1巻- 第2版. 小学館.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000573320-00 , ISBN 409521001X -
新村出編 , 新村, 出(1876-1967) , 新村出記念財団. 広辞苑 : セット- 第6版. 岩波書店, 2008-01.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000541613-00 , ISBN 9784000801218 -
三省堂編修所編 , 三省堂編修所. 日本地図地名事典. 三省堂, 1991-09.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000054952-00 , ISBN 4385154376 -
「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編. 角川日本地名大辞典 13 (東京都). 角川書店, 1978.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001393112-00 - ウィキペディア「伊豆七島」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%B1%86%E4%B8%83%E5%B3%B6(2016.11.23確認)
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日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部編 , 日本国語大辞典第二版編集委員会 , 小学館国語辞典編集部 , 北原, 保雄(1936-). 日本国語大辞典 第1巻- 第2版. 小学館.
- キーワード
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- 伊豆七島
- 江戸時代
- 有人島
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000199514