レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年12月16日
- 登録日時
- 2017/01/09 16:39
- 更新日時
- 2017/01/09 16:41
- 管理番号
- いわき総合-地域475
- 質問
-
解決
昔、湯の岳の丸山公園付近にあった「仏の里」という宗教テーマパークについて知りたい。インターネットの情報では、昭和46(1971)年に閉鎖したとあり、巨大な観音像や十二支めぐり、弘法大師の銅像や鬼などの奇妙なオブジェが展示されていたらしい。
- 回答
-
Googleで「いわき 仏の里」と検索すると、複数のWebサイトがヒット。
「いわき仏の里」という名称であったこと、小林伸一郎氏の廃墟写真集にも掲載されていることが判明した。
当館所蔵の小林伸一郎氏の写真集『廃墟をゆく』(二見書房 2003)を確認すると、P126-127に「いわき仏の里」の廃墟写真(1998(平成10)年撮影)が掲載されていたが、詳しいキャプションはなかった。
「いわき民報」を調査し、次の記事を発見。
■「17メートル観音像など28体 あすオープン丸山公園下に仏の里」(昭和61(1986)年5月1日11面 写真あり)
■「常磐に新名物誕生 「いわき仏の里」オープン」(昭和61(1986)年5月7日1面 写真あり)
上記記事より、「いわき仏の里」は昭和61(1986)年5月2日オープンであることが判明。
常磐馬玉町のレストラン「ぜいろく茶屋」の経営者が計画したもので、約9,800平方メートルの敷地には、高さ17メートルの藤原慈母観音像や、水子三観音、弘法大師など全部で28体が建立されていた。
拝観料は大人(高校生以上)600円、小人(中学生以下)400円。
オープン時には、当時の田畑金光いわき市長や、常磐湯本観光協会長、地元市会議員などが参列してテープカットを行なった。
インターネットの情報では、「昭和46(1971)年に閉鎖した」とあったが、新聞記事の情報が正確であると思われる。
また、『廃墟をゆく』の1998年撮影の野ざらしオブジェの状態が30年以上放置されているとは思えないほど状態が良いことからも、昭和61(1986)年開園で間違いないと思われる。
なお、閉園についての記事は確認できなかった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本 (071 9版)
- 写真集 (748 9版)
- 参考資料
-
- 【資料①】『廃墟をゆく』[748/コ・1210434963]
- 【資料②】『いわき民報縮刷版 昭和61年5月号』[K/071/イ・1110199534]
- キーワード
-
- いわき仏の里
- 湯の岳
- 湯ノ岳
- 藤原慈母観音
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000206083