レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 1995/11/02
- 登録日時
- 2005/05/20 02:11
- 更新日時
- 2013/11/05 17:31
- 管理番号
- M04070114413122
- 質問
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「いか」はなぜ1ぱい2はいと数えるのか、その由来。
- 回答
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足立倫行著『イカの魂』(情報センター出版局, 1985, p.120)に「一ぱい二はいという数え方もなぜそういうのかわからない(同じ数え方はタコ・アワビなどでも行なう。一説によれば、どれも逆さにした時に袋状あるいは盃状になるからと言うのだが。)」とあり。
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(2013年11月追記。香川県立図書館様より以下の資料をご教示いただきました。)
三保忠夫著『数え方の日本史』(吉川弘文館, 2006)p.148-189.に「注意される数え方 イカ一盃とウサギ一耳」という項あり。
同書p.169-173.に以下の記述あり。
・「はい」は、中世のころ、アワビ類を数えるための助数詞であったらしい。(日葡辞書のIppaiの語釈に、「何か飲物のいっぱい入った盃やコップとか、御器や茶碗とか、鮑貝や殻つきの貝とかを数える言い方」とある。)
・この助数詞は、基本的に「盃」字で表記されていることから、この文字用法は、アワビの形体を写したものではないか。
・タコ・イカ・フグなどは、体形がふっくらとして軟らかいために、貝類の「盃」が流用されたのであろう。
・「いっぱい」の「盃」という用字は、中世後半には「杯」字でも通用するようになったかと推測される。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 文法.語法 (815 9版)
- 参考資料
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足立倫行 著. イカの魂 : 海から食卓までの「イカ読本」. 情報センター出版局, 1985. (Century press)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001775659-00 -
三保忠夫 著. 数え方の日本史. 吉川弘文館, 2006. (歴史文化ライブラリー ; 210)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008100215-00 , ISBN 4642056106
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足立倫行 著. イカの魂 : 海から食卓までの「イカ読本」. 情報センター出版局, 1985. (Century press)
- キーワード
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- イカ
- いか
- 数え方
- 照会先
- 寄与者
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- 香川県立図書館
- 備考
- M2004070114434813122
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢, 高校生, 中学生, 小学生(高学年), 小学生(低学年以下)
- 登録番号
- 1000021780