レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年01月24日
- 登録日時
- 2010/02/16 02:11
- 更新日時
- 2014/09/04 16:04
- 管理番号
- 10-0C-201001-03
- 質問
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解決
民謡「宇和島さんさ」の由来を知りたい。
- 回答
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「宇和島藩五代藩主伊達秀宗は「我は宇和島の伊達なり」という意識が余りにも強かったために、宮城県仙台の伊達本家とは悉く感情的にも実質的にも対立していた。その対立の中で藩の士気を鼓舞するため作られたのが「宇和島さんさ」で、武士階級から出た珍しい民謡である。(中略)結びの句が常に「諸共(もろとも)によ」で終わるので、別名を「諸共節」とも言う。」
(『日本民謡選集』(千葉幸蔵、長田暁二:ドレミ楽譜出版社:2004)p213より)
「宇和島藩の五代藩主伊達村侯が1749(寛延2)年に参勤交代で江戸へ出府した際、仙台伊達家との間で家格について本家・分家の争いが起こった。この最中、両家が顔を合わせた酒席で仙台側家臣が地元民謡「さんさ時雨」を披露。これに負けじと宇和島伊達家のお庭番吉田万助が即興で宇和島の「さんさ」を歌った。これが「宇和島さんさ」の由来とされ、宇和島武士たちの勇気を鼓舞するために歌い継がれたという。」(「伊予路に響く唄(8)宇和島さんさ(宇和島市)伊達家の意地歌い継ぐ」『愛媛新聞』2004年9月20日14面)
- 回答プロセス
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1.商用データベース「日経テレコン21」(業務用)を調査
“宇和島さんさ”を検索し、愛媛新聞2004.9.20の記事を見つける。
(「伊予路に響く唄(8)宇和島さんさ(宇和島市)伊達家の意地歌い継ぐ」『愛媛新聞』2004年9月20日14面)
「宇和島藩の五代藩主伊達村侯が1749(寛延2)年に参勤交代で江戸へ出府した際、仙台伊達家との間で家格について本家・分家の争いが起こった。この最中、両家が顔を合わせた酒席で仙台側家臣が地元民謡「さんさ時雨」を披露。これに負けじと宇和島伊達家のお庭番吉田万助が即興で宇和島の「さんさ」を歌った。これが「宇和島さんさ」の由来とされ、宇和島武士たちの勇気を鼓舞するために歌い継がれたという。」
2.国立国会図書館リサーチナビhttp://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/(2010.2.15確認)を調査
“宇和島さんさ”で検索。和図書18件が見つかる(録音資料含む)。
『日本民謡選集』(千葉幸蔵、長田暁二:ドレミ楽譜出版社:2004)p211に宇和島さんさの歌詞、p213に由来あり。
3.google bookhttp://books.google.com/(2010.2.15確認)調査
“宇和島さんさ”で検索、「Nihon minyo taikan」が見つかる。
当館所蔵をタイトル“日本民謡大観”で検索。
『日本民謡大観6 四国』(日本放送出版協会:1969)p232に宇和島さんさはあるが、由来は見つからず。
- 事前調査事項
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『日本民謡事典』 (仲井 幸二郎[ほか]編:東京堂出版:1976)と『郷土民謡舞踊辞典』(小寺 融吉著:名著刊行会:1974)は確認したが、由来については見つからず。
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 音楽 (760 9版)
- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 参考資料
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- 「伊予路に響く唄(8)宇和島さんさ(宇和島市)伊達家の意地歌い継ぐ」『愛媛新聞』2004年9月20日14面
- 『日本民謡選集』(千葉幸蔵、長田暁二:ドレミ楽譜出版社:2004)<当館書誌ID0010860858>
- キーワード
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- 宇和島さんさ
- 民謡
- 愛媛
- 諸共節
- 商用データベース「日経テレコン21」(業務用)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000063501