レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/12/21
- 登録日時
- 2013/12/31 19:23
- 更新日時
- 2014/04/30 09:17
- 管理番号
- OSPR12120054
- 質問
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解決
仮面舞踏会について、特に役割・意義について興味を持っています。Wikipediaの「仮面舞踏会」の根拠となる文献、またもっと詳しく記述されている資料を探しています。概要はwikipediaでも把握できるのですが、真偽ははっきりとしていないので、やはりしっかりとした資料で確認できれば良いと思いました。
学術論文でも構いません。ただ、日本語で記述されているものでお願いします。
- 回答
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仮面舞踏会について詳しく書かれている文献をというご依頼ですが、詳細に記述されている文献は見つかりませんでした。ただし、仮面舞踏会に関する記述のある資料は数点ありましたので紹介します。内容的にはいずれの資料も簡単な記述です。予めご了承ください。
・『栄華のバロック・ダンス:舞踏譜に舞曲のルーツを求めて』(浜中康子/著 音楽之友社 2001.1)
「第1章宮廷舞踏」に「仮面舞踏会」という項目があり、「1699年に催された仮面舞踏会について、シャルロット妃が残した記述にはさまざまな変装の様子が描かれている」という記述から始まり、1745年に催されたルイ15世の王太子とスペインの王女マリー・テレーズの結婚祝賀の仮面舞踏会の様子が書かれています。
・『人間と音楽の歴史4 第5巻:19世紀の舞踏』(ヴァルター・ザルメン/著 音楽之友社 1993.11)
p.108に1898年に博愛的社交クラブ「ヴィーナー・シュヴァルベン」がゾフィー・ホールで催した仮面舞踏会の様子が記されています。
・『エチケットの文化史:春山行夫の博物誌2』(春山行夫/著 平凡社 1988.5)
「仮面舞踏会では、仮面をぬがないという規則はきわめて厳格で、しかもそこへ出席するには正式な紹介は必要でないといわれた・・・」という文章から始まり6行に渡ってごく簡単な記述があります。
また、皇妃エリザベートが仮面舞踏会に出かけた時の記述が下記の資料に書かれています。
・『エリザベート:美と旅に生きた彷徨の皇妃』(森実与子/著 新人物往来社 2011.5)
「仮面舞踏会の夜」と題する一文が収録されており、1874年2月にエリザベートが仮面舞踏会に出かけた時の様子が記載されています。
なお、仮装舞踏会について記述されている資料がありました。仮面舞踏会とは若干趣が異なるかもしれませんが、一応参考までに紹介しておきます。
・『明日は舞踏会』(鹿島茂/著 作品社 1997.3)
「第13章仮装舞踏会」、「第14章ミュザールのオペラ座仮装舞踏会」と題して2つの文章が掲載されています。
以上が調査結果です。
最初に記しましたように、いずれの資料も簡単な記述内容で、主に舞踏会の様子が書かれ、役割や意義についての記述はほとんど見受けられません。
お役に立てず申し訳ありません。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 舞踊.バレエ (769)
- 参考資料
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- 『栄華のバロック・ダンス』(浜中康子/著 音楽之友社 2001.1) (19-20)
- 『人間と音楽の歴史4 第5巻:19世紀の舞踏』(ヴァルター・ザルメン/著 音楽之友社 1993.11) (108)
- 『エチケットの文化史』(春山行夫/著 平凡社 1988.5) (197-198)
- 『エリザベート』(森実与子/著 新人物往来社 2011.5) (84-89)
- 『明日は舞踏会』(鹿島茂/著 作品社 1997.3) (106-124)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000142894