レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年03月11日
- 登録日時
- 2014/07/31 16:39
- 更新日時
- 2014/07/31 16:40
- 管理番号
- 福井県図20140311-1
- 質問
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解決
パソコンの本には、分類が007など、0から始まるものと、547など、5から始まるものの2種類があり、混乱した。
コンピューター関係の本は、どのような基準で0から始まるものと、5から始まるものに分けられているのか。
図書館へ行き、0から始まる書棚と5から始まる書棚を調べたが、何回も行き来して困った。
- 回答
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福井県立図書館では、本を並べる分類として「日本十進分類法 8版」を採用している。
「日本十進分類法 8版」では、「007」は「情報科学」を意味し、「007」の下位分類の「007.6:データ処理」に、プログラミングやソフトウェア関連資料の多くが収められている。
「547」は「通信工学」を意味し、「547」の下位分類「547.4:データ通信」に、HTMLなどのホームページやウェブデザイン関連資料が収められている。
つまり、コンピュータ関係資料は、基本的には、ネットワーク関連は「5」へ、それ以外は「0」に収まることになる。
ただし、JavaScriptなどネットワーク関連資料でありながら、「0」に分類される資料も多々ある。
JavaScriptの場合、ホームページ制作以外にも汎用できる内容の場合には、プログラミング言語資料(007.64)として「0」に収めるし、ホームページ制作が主な内容の場合には、データ通信資料(547.4)として「5」に収める。
(例1)『JavaScriptで学ぶ関数型プログラミング』マイケル・フォーガス/著 オライリー・ジャパン 2014年(分類:007.6)
(例2)『詳解HTML&CSS&JavaScript辞典』大藤幹/著,半場方人/著 秀和システム 2011年(分類:547.4)
「日本十進分類法 8版」では、分類が2つ以上にまたがる資料の場合、内容の多くを占める分類に収める。
「日本十進分類法」は大変便利な分類法であり、国内の多くの図書館で採用されているが、コンピュータ関連については、少々使い勝手の悪いものとなっている。
それを補うべく福井県立図書館では、「007」の資料を「547」の書架に隣接して並べるなど、コンピュータ関連資料を一か所に集めて置くことや「Excel」などの小見出しを付けることによって利便性の向上を図っている。
ただ、上記のJavaScriptのように、不便な点は未だ多々あるため、利便性の向上については現在も模索中である。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 情報資源の収集・組織化・保存 (014 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 図書館排架
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000157200