レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/12/07
- 登録日時
- 2008/03/12 02:10
- 更新日時
- 2012/03/21 13:45
- 管理番号
- Q2006Y0157
- 質問
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解決
小・中・高校生の学年毎の各人の蔵書量に関するデータが掲載されている資料はないか。特に小学生のデータを希望。
- 回答
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子どもの読書調査に関する資料のうち、国際子ども図書館に所蔵のある資料を中心(一部国立国会図書館東京本館資料)に調査しました。
■図書
NDL-OPAC(http://opac.ndl.go.jp/index.html )で、所蔵館を「全館」にセットし、タイトルに「読書 調査」と入力して検索したところ、和図書136件、和雑誌新聞5件がヒットしました。そのうち、以下の資料の内容を確認しました。
(なお、書誌データ末尾のカッコ内は請求記号。タイトルの前に★が付与されている資料は国際子ども図書館・国立国会図書館東京本館双方に所蔵あり。付与されていない資料は国立国会図書館東京本館のみの所蔵。記載は当該情報量の多い順。記載のない場合は請求記号順。)
『子どもの読書の実態と家庭における指導に関する調査研究』 / 日本教材文化研究財団. -- 日本教材文化研究財団, 1996.3. -- (調査研究シリーズ ; 29) (UG31-G1)
⇒当該調査は全日本家庭教育研究会(以下、全家研)で発行する家庭用学習教材を活用している小学校1年生から中学校3年生の児童生徒とその保護者を対象。
5章「読書の背景となる家庭状況からの検討」p.44-p.54(統計p.133-p.140)に、家庭ですぐ読める状態になっている本の数のうち、子ども用の本について、以下の3種類の冊数を調べたデータの掲載を確認。
①絵本・物語、②学習に役立つ本、③マンガ・コミック雑誌
また、上記の本をどの程度購入するかを調べたデータも掲載を確認。
★『親と子の読書活動等に関する調査』. 平成16年度. -- 日本経済研究所, [2005](UG31-H3)
⇒公立の小学校2年生および5年生、中学校2年生及び高等学校(全日制普通科)2年生の児童・生徒およびその保護者を対象。保護者の所有している本の数及び、一か月の間に子どもに買い与えた本の数には言及あり。
★『新・こどもの本と読書の事典』 / 黒澤浩. -- ポプラ社, 2004.4 (Y5-N04-H120)
⇒p.411-p.414に掲載の「児童生徒の読書に関する調査研究協力者会議報告(平成7年8月31日)」に以下の記述あり。
「平成6年3月の調査によれば、実際、好んで読書をする子供は(中略)「家にたくさん本がある」と回答するものが多く(以下、略)」
前後の文脈から全国学校図書館協議会に委託した「読書に関する調査」(平成6年3月)のことと思われるので、以下の資料も確認。
『読書に関する調査集計概要』. -- 全国学校図書館協議会, 1994.7(Y111-94W88127)
⇒お探しの調査データに近いものはなし。内容に、本が好きかどうか(たいへん好き、わりあい好き・・・きらい、から選択)と、読書体験(小さいころ父母に本を読んでもらった、家にたくさんの本がある、プレゼントによく本や図書券をもらうetcから選択)の調査結果を掛け合わせた表の掲載を確認。
★『「子どもの読書活動の推進に関する法律」を考える』 / 日本図書館協会. -- 日本図書館協会, 2002.10 (AZ-612-H18)
⇒記載なし。
★『「子どもの読書振興に係る図書館活動に関する調査」報告書』 / 日本図書館協会. -- 日本図書館協会, 2000.3(UL745-G3)
⇒記載なし。
■雑誌
★『読書世論調査』 / 毎日新聞社東京本社広告局. -- 毎日新聞社東京本社広告局, [19--]- (Z45-55)
⇒当館は近年発行分のみの所蔵。(国立国会図書館東京本館には古い時代の資料あり。)2005年号を確認した。お探しの情報の記載なし。
■雑誌記事索引
NDL-OPACの雑誌記事索引で、発行年を全てチェックし、論題に「読書 調査」と入力し検索したところ、332件の記事がヒットしました。全てを確認することは出来ませんでしたが、上記に挙げた『読書世論調査』の記事タイトルを確認したところ、お探しの情報が掲載された号はないようです。
また「家庭 蔵書」でも検索を試しましたが、お探しの資料は見つかりませんでした。
■インターネット情報
検索エンジンgoogle (http://www.google.co.jp/ )で、「読書 調査」と検索して情報を探しました。以下の情報をご紹介します。
○親と子の読書活動等に関する調査(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/tosho/houkoku/05111601.htm (インターネットの最終アクセス日2006.11.29)
⇒図書でご紹介した『親と子の読書活動等に関する調査』と内容は同一と思われる。
さらに同省HP内の公表資料→統計情報をクリックし、統計に関するページを確認したところ、以下の情報を見つけました。
○子どもの学習費調査
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/index06a.htm (インターネットの最終アクセス日2006.11.29)
⇒保護者が子どもの学校教育及び学校外活動のために支出した経費の実態を調査。対象は公立の幼稚園,小学校,中学校,高等学校(全日制),私立の幼稚園,中学校,高等学校(全日制)の幼児・児童・生徒(学年別ではない)。学校外活動費内の補助学習費としての図書費と教養・その他としての図書費の調査あり。
○データからみる日本の教育(2005)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/toukei/05071201.htm (インターネットの最終アクセス日2006.12.07)
⇒記載なし。
なお、googleで「家庭の蔵書」と検索しましたところ、以下の資料の情報が得られました。
『学力があぶない』 / 大野晋,上野健爾. -- 岩波書店, 2001.1. -- (岩波新書) (FA25-G455)
インターネット書店Amazonで商品として紹介されており、商品の紹介欄に「家庭の蔵書数と算数の得点との相関関係を表す棒グラフは、小学生を持つ親は必見である。」との記載がありました。(http://www.amazon.co.jp/gp/product/4004307120
インターネットの最終アクセス日2006.12.06)
内容を確認したところ、一部海外の小学生の蔵書冊数が掲載されていましたが、日本の小学生の蔵書冊数の掲載はありませんでした。また学年別ではありませんでした。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 読書.読書法 (019 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 読書
- 統計
- 小学校
- 中学校
- 高等学校
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 読書調査
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000042396