レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年10月11日
- 登録日時
- 2014/09/24 15:49
- 更新日時
- 2014/11/22 11:31
- 管理番号
- 埼熊-2014-054
- 質問
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未解決
名字の「荒」の由来を調べている。35年程前の文藝春秋に荒正人という人がそのことについて調べた記事があった。その記事の出所を教えてほしい。
- 回答
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「文藝春秋」では該当する記事は見つけられなかった。
しかし、佐々木基一著「奇妙な、しかしかけがえのない友」『昴(すばる)1(4)』(p155-157 集英社 1979)という荒正人(アラ マサヒト)の追悼記事において、荒正人が名字について調査していたことの記述が見つかった。
「わたしはまた荒正人から、「荒」という自分の姓のルーツを探った話をきかされたことがある。滋賀県のどこかに、荒という名のつく神社があることを荒正人はつきとめ、そこの神官を訪ねて行った。その神官もまた荒同様自分のルーツを探ることにきわめて熱心であったらしく、ついに朝鮮に渡って、そこに自分の神社のルーツを発見したということだった。してみると、荒という姓が朝鮮に源をもっていることはあきらかだ、と荒正人は云っていた。」
この記事は『同時代の作家たちその風貌』(佐々木基一著 花曜社 1984)のp130-135にも収録されている。
- 回答プロセス
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《NDL-OPAC(雑索)》(https://ndlopac.ndl.go.jp/ 国会図 2013/10/11最終確認)
〈雑誌名:文藝春秋 & 論題名:荒〉0件ヒット。
〈雑誌名:文藝春秋 & 著者名:荒〉1件ヒット。(51(10) 1973)該当の記述なし。
〈雑誌名:文藝春秋 & 論題名:苗字〉1件ヒット。(43(5) (通号 2114) 2001) 年代が非該当。
〈著者:アラ マサト & 雑誌名:文藝春秋〉0件ヒット。
〈著者:荒 & 雑誌名:文藝春秋〉「荒正人」で1件ヒットするが、明らかに別人である。
〈著者:荒正人 & 出版年:1930-1980〉該当しそうなものはなし。
《CiNii Articles》(http://ci.nii.ac.jp/ 国立情報学研究所 2013/10/11最終確認)、《MAGAZINEPLUS》(日外アソシエーツ)も同様に検索するが、該当なし。
大宅壮一文庫の記事を検索する。
『大宅壮一文庫雑誌記事索引総目録 人名編 1』(大宅壮一文庫 1985)
『大宅壮一文庫雑誌記事索引総目録 1988-1995人名編 1』(大宅壮一文庫編著 紀伊国屋書店 1997)
〈荒正人〉で検索する。該当する論題名に質問に該当しそうなものはなし。念のため『文藝春秋』掲載記事のみ内容を確認するが該当せず。その他「荒」姓の著者の論題名も確認するが、該当するものなし。
《Google books》を〈荒正人 & 苗字〉で検索する。(http://books.google.com/ Google 2013/10/11最終確認)
『同時代の作家たちその風貌』(佐々木基一 花曜社 1984)がヒットした。
p122-135、荒正人「奇妙な、しかしかけがえのない友」のp132に回答部分に記述した文章があり。 巻末「初出一覧」より、「奇妙な、しかしかけがえのない友」の初出は『すばる』昭和54年8月とあり。
文芸評論家としての荒正人を調査する。
『日本文学研究文献要覧 1975-1984 現代日本文学1 20世紀文献要覧大系 21』(日外アソシエーツ 1994)
〈荒正人〉の項目に載っている記事を確認するが、該当はなし。
《国会図典拠データ検索》より「荒正人 (別名)赤木 俊 (アカギ,シュン) 」とあり。(http://id.ndl.go.jp/auth/ndla 国会図 2013/10/11最終確認)
《NDL-OPAC(雑索)》《CiNii Articles》《MAGAZINEPLUS》を〈赤木俊〉で検索するが、該当しそうなタイトル見当らず。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本語 (051 9版)
- 参考資料
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- 『昴(すばる)1(4)』(p155-157 集英社 1979)
- 『同時代の作家たちその風貌』(佐々木基一 花曜社 1984) , ISBN 978-4873460444
- キーワード
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- 荒 正人(アラ マサヒト)
- 赤木 俊(アカギ シュン)
- 姓氏
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000160194