レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/02/15
- 登録日時
- 2012/10/05 02:00
- 更新日時
- 2024/01/15 11:35
- 管理番号
- 横浜市中央1962
- 質問
-
解決
幕末の英語教育について調べています。
1 横浜には「蕃書調書」のような英語塾はありませんでしたか。
2 当時使用していた教材・辞書類の閲覧はできますか。
- 回答
-
調査した結果は次の通りです。
1 幕末に横浜で英語教育を行った官立の学校
横浜には「英学校」と「修文館」の2つの官立の英語学校がありました。
『日本教育史資料第7巻 学制他・幕府領内学校・古記録』(文部省/編 臨川書店
1972)の「横浜修文館」の項を参照しますと、
「修文館ト称ス但初ハ両校併立セシモ後ニ合シテ修文館ト称ス」
とあります。
また、『横浜の本と文化 横浜市中央図書館開館記念誌』(横浜市中央図書館開館
記念誌編集委員会/編 横浜市中央図書館発行 1994 p.486-490)には
「英学所」(1861年頃開設)と「修文館」について記載があります。
2 使用した教材
(1) 『英学入門』修文館 1869という資料を所蔵しています。裏表紙に
“The First Primer for the use of the school Shoobunkwan at Yokohama”
とあります。
図書館内で複製をご覧いただける他、横浜市立図書館デジタルアーカイブ「都市横浜の記憶」
でもご覧いただけます。
横浜市立図書館デジタルアーカイブ「都市横浜の記憶」
https://archive.lib.city.yokohama.lg.jp/museweb/
(2) 『横浜の本と文化 横浜市中央図書館開館記念誌』のp.487には、「英学所」で使用
していた教科書として、次の資料が挙げられています。
ア ウェブスター『スペリング・ブック』
(Webster,Noah The Elementary Spelling-Book)、
『ステップ=バイ=ステップ』
イ サージェント『第一リーダー』『第二リーダー』
当館では所蔵がありません。他機関の所蔵も調べましたが見つかりませんでした。
ウ ブラウン『コロキアル・ジャパニーズ』
宣教師として来日したS.R.ブラウンがまとめた日本語会話書です。
原本の所蔵はありませんが、復刻版として以下のものがあります。
『会話日本語 幕末日本語研究複製と翻訳・研究』
加藤知己/編著 三省堂 1998
URL最終確認日:2023年12月25日
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 教育史.事情 (372 8版)
- 出版 (023 8版)
- 辞典 (833 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000112111