レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年01月28日
- 登録日時
- 2018/03/09 12:44
- 更新日時
- 2018/03/27 17:22
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-2444
- 質問
-
解決
文久遣欧使節団の一員として福澤諭吉がヨーロッパを訪問した際の記録に、当時植民地であった香港に立ち寄った際、現地住民が奴隷同然の扱いを受けていることに衝撃を受けたとある。香港以外の土地でも同じような経験をしているか、記録はあるか。
- 回答
-
福澤諭吉の立ち寄り先での記録のみをまとめたものは見つけられなかったが、次のような資料があるほか、使節団の寄港地や寄港した日付が分かる資料と、当時の植民地が分かる資料、文久遣欧使節団でヨーロッパを訪問した際の福沢諭吉の日記「西航記」を参照することによって、香港のような寄港地での記録をたどることができる。
橋本 順光ほか『欧州航路の文化誌:寄港地を読み解く』青弓社,2017
(8134762714 915.6オ 一般1階)
福澤諭吉については、シンガポールなどマルタに立ち寄った際の記述あり(シンガポールp80、マルタp184-185)
- 回答プロセス
-
1 NDLサーチ、NDLオンライン、CiNiiで「福澤諭吉」「文久遣欧使節」「植民地」などをキーワードに検索。
当時の福沢諭吉の日記「西航記」があり、内容は日付順に掲載されていた。
※「西航記」が収められている当館所蔵資料
『福沢諭吉選集』第1巻.岩波書店,1980
(8121067493 081.6フ 7書庫)
関連がありそうな所蔵資料を調べたが、『欧州航路の文化誌』以外にそれらしい文献は見つけられず。
2 文久遣欧使節に関する所蔵資料に、往路・復路の寄港地や寄港した日付を示す地図が掲載されていた。
・宮永 孝『幕末遣欧使節団』講談社,2006
(8133086689 210.5ミ 文庫1階)
・市川 清流ほか『幕末欧州見聞録』新人物往来社,1992
(8121007566 210.5イ 7書庫)
3 当時の植民地が分かれば、3の地図と照らし合わせながら「西航記」の記述を確かめることができるのではないかと考え、植民地が分かりやすく掲載されていそうな高等学校世界史の教科書を教科書コーナー(当県の教科書センター)で確認。
※調査時に参照した高等学校世界史の教科書
・高校世界史B(山川出版社,2017)
(p178-179「19世紀の世界」に地図あり)
・新撰世界史B(東京書籍,2017)
(p190「第11章世界の分割」に地図あり)
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本史 (210)
- 参考資料
- キーワード
-
- 福澤諭吉
- 文久遣欧使節
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000232345