レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2002/08/13
- 登録日時
- 2006/08/09 02:12
- 更新日時
- 2010/02/14 15:08
- 管理番号
- 埼川-2002-012
- 質問
-
解決
茶道具に使われる「一閑張」(いっかんばり)という漆器を作成するための道具や手法が書かれた資料はないか。木型に和紙を貼り合わせて型を抜いたものに漆や柿渋を塗り固めた細工物で、江戸初期から伝わるものらしい。
- 回答
-
『日本大百科全書』に〈一閑張〉の項あり。〈飛来一閑〉がはじめたとあり。「紙で作る新しい工芸 1」p52に漆を塗る前までの工程の記述あり。その他「一閑張教室」のWeb情報をあわせて紹介する。
- 回答プロセス
-
自館目録《LIVRE》『彩-BISC』で〈一閑張〉〈ツクリカタ & 分類791〉〈ギホウ & 分類791〉で検索するが該当なし。
《MAGAZINEPLUS》を〈一閑〉で検索すると、1件ヒットするが作成法ではなかった。
『日本大百科全書』に〈一閑張〉の項あり。江戸初期に帰化した明人〈飛来一閑〉がはじめたとあり。
参考文献にあった『箱』(毎日新聞社 1987)には記述なし。
NDC分類〈750〉の書架を確認すると、『紙で作る 新しい工芸 1』p52に漆を塗る前までの工程が記述されていた。
《Goggle》で〈一閑張〉を検索すると、和雑貨の店のWebサイトに「一閑張教室」があったので、参考までに紹介する。
追記:『漆芸の伝統技法』に、木型で抜くものではなく、表面だけ和紙貼りをした技法の説明あり。『漆芸品の鑑賞基礎知識』〈紙胎〉の項、『漆芸入門』にも簡単な技法や糊の種類の説明があり(2006/08/09確認)。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 漆工芸 (752 9版)
- 参考資料
-
- 『日本大百科全書』(小学館 1985)
- 「紙で作る新しい工芸 1」(書誌未確認)
- 『漆芸の伝統技法』(佐々木英 理工学社 1986)
- 『漆芸品の鑑賞基礎知識』(小松大秀 至文堂 1997)
- 『漆芸入門』(安倍郁二 光芸出版 1972)
- キーワード
-
- 紙細工
- 漆工芸
- 一閑張(いっかんばり)
- 茶道具-茶道
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000030017