レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年07月23日
- 登録日時
- 2013/09/04 09:58
- 更新日時
- 2013/09/04 09:58
- 管理番号
- 企-130006
- 質問
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解決
(高校からのレファレンスで)生徒が体外受精に関わる法律の、日本と諸外国の違いについて調べたいと言っている。このテーマで高校生でも読みやすく、購入可能な資料を紹介して欲しい。
- 回答
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日本および諸外国の法律等について記載のあるものをご紹介した(高校生には少し難しいものについても、資料として活用が可能な場合は紹介)。
現在購入可能なものには☆印がつけている。新版が出ている場合はその旨記載、ただし内容の確認は旧版でのみ行った。なお、資料番号のついているものは当館所蔵資料(すべて貸出可)。
内容が充実しているのは次の3点。
1『資料集 生命倫理と法』太陽出版 2003年(資料番号21576988)☆新版2008年発行『新版 資料集生命倫理と法(ダイジェスト版)』日本の学会の見解、諸外国の法律や事件・判例、関連年表等が掲載されており、基本的な資料として利用可能。生殖医療だけでなく、臓器移植や尊厳死に関しても項目あり。
2☆『生殖医療をめぐるバイオエシックス』European Society of Human Reproduction and Embryology(ESHRE)編 メジカルビュー社 2009年 p137~169(付録)に「各国および組織の動き」として、UN、EU、欧米17カ国、イスラム教世界、イスラエルの状況や規制について記載している。
3『生殖医療』菅沼信彦著 名古屋大学出版会 2001 ☆新版2008年発行『最新生殖医療―治療の実際まで―』 法律・ガイドラインの有無、婚姻形態、配偶子提供の可否等、各国の対応の一覧表が載っている。また、先進諸国(ドイツ、オーストリア、イギリス、オーストラリア、アメリカ、日本)における対応についての記載もあり。
次の資料は購入はできないようだが、参考になりそうなので紹介した。 4『生命科学の発展と法 生命倫理法試案』総合研究開発機構・川井健共編 有斐閣 2001年(資料番号21418793) 総合研究開発機構のプロジェクト「クローン技術等の生命科学の発展と法」の研究成果をまとめたもの。立法提案「生命倫理法試案」の説明のほか、我が国における生殖補助医療の現況と特徴、アメリカ・イギリス・フランス・ドイツの法と実情が紹介されている。
5『生殖革命と法 生命科学の発展と倫理』総合研究開発機構編 藤川忠宏著 日本経済評論社 2002(資料番号21454855) 4の背景と内容をわかりやすく解説したもの。
6『生命倫理法案』総合研究開発機構共編 商事法務 2005年 4、5で紹介されている法案の条文と逐条解説。ほかにアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、スイス、デンマーク、香港の法制が紹介されている。また、国際不妊学会の調査結果として、42の国と地域のガイドライン・法律の有無などの状況一覧表が掲載されている。 総合研究開発機構(NIRA)のサイトで概要と目次を見ることができる。(http://www.nira.or.jp/past/pubj/output/dat/5487.html)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 医学 (490 9版)
- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498 9版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 高校 図書館
- 登録番号
- 1000136679