レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2019/02/26 13:56
- 更新日時
- 2019/04/23 19:21
- 管理番号
- 広2017-事例02
- 質問
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解決
仙台城下が築かれたころの地名について書かれたものが見たい。
また、「千代」から「仙台」に地名が変わった理由も知りたい。
- 回答
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慶長6 年(1601 年)の仙台城の普請とともに建設された城下町は、いくどか拡張され
ているが、『宮城県の地名』の「仙台城下」の項には、仙台城下の発展の経緯と、仙台城
下創設期の城下町の地名についての記載があった。この他にも、『仙台城下の町名由来と
町割』、『仙台市史 通史編3 近世1』にも同様の記述が見つかった。
また、「仙台」の地名の由来については諸説ある。川に囲まれた山の手を「川内」と称
したことから、音読で「せんだい」と呼ばれ、転じて「千代」の文字が生まれたとする説、
アイヌ語の「sep-nay 広い川」が語源になっているとする説もあるが、『仙台事物起原考』
の「一四八 仙台市地名の由来」の項に詳細な記述のある以下の説が最もよく知られてい
る。
もともとこの地に祭られていた千体仏にちなんで「千体」の字が当てられていたが、い
つのころからか「千体」の雅名である「千代」の文字が使用されるようになった。「千代」
の文字は、仙台城を築城した伊達政宗により、慶長5 年12 月の築城縄張始の折に「仙臺」
と改称された。この改称の由来は、中国の唐の詩人韓翃(かんゆう)の七言律詩の「仙臺
初見五城楼」という起句から採ったものと考えられている。
- 回答プロセス
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蔵書検索システムで、「仙台城下」「地名」をキーワードに検索。併せて、郷土資料の書
架から、宮城県や仙台の地名に関する資料を中心に、仙台の歴史や仙台城についての資料
など、記述のありそうな資料を探し内容を確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 東北地方 (212 9版)
- 参考資料
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- 『宮城県の地名』(日本歴史地名体系4) 平凡社 1987 年
- 『仙台市史 通史編3 近世1』 仙台市 2001 年
- 『仙台城下の町名由来と町割』 古田義弘/著 2013 年
- 『仙台市史1 本篇1』(復刻版) 仙台市 萬葉堂書店 1974 年
- 『仙台城下の地名』 太宰幸子/著 大崎八幡宮 2008 年
- 『仙台事物起原考』(再編復刻版) 菊地勝之助/著 ヨークベニマル 1995 年
- 『仙台地名考』 菊地勝之助/著 宝文堂 1978 年
- 『仙台市史続編 別巻 仙台の歴史』 仙台市 1970 年
- キーワード
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- 仙台(城下)
- 地名
- 千代
- 由来
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000252199