レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年00月00日
- 登録日時
- 2019/01/18 14:35
- 更新日時
- 2019/04/02 18:00
- 管理番号
- 泉2017-事例01
- 質問
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解決
京都のまつりで神輿の上にカマキリが乗っていた。これについて書いてある本がないか。
- 回答
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『祇園祭の愉しみ』「第四章山鉾の楽しみ方」の「蟷螂山」(とうろうやま)p82‐p83 に、
「御所車の上に、大かまきりのからくり細工を乗せた山です。御所車の車輪が回り、かまき
りが顔を傾けたり、洗ったりするこまやかな動きができ、羽をパタパタ動かすと、本物のか
まきりのように緑の羽根の下から白いやわらかい羽が見えるなど、精巧な造りが魅力です。」
との記述があった。
また、『京都大事典』p235「蟷螂山」には、「「蟷螂(かまきり)の斧を以て隆車(りゅう
しゃ)の隧(わだち)を禦(ふせ)がんと欲す」という中国の故事にちなむ山。かまきり山
ともいう。南北朝期、四条家の御所車にかまきりを乗せて巡行したのが始めと伝える。(中
略)かまきりと御所車の車輪が動くなど、山鉾唯一のからくりがある。」との記述もあった。
- 回答プロセス
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「京都」「神輿」「カマキリ」をキーワードに蔵書検索したが、ヒットしない。そこで、イ
ンターネットで「京都」「カマキリ」で検索すると、「蟷螂山」という山車(だし)が京都祇
園祭の山鉾であることがわかった。
「神輿」とは『世界大百科事典 27』p321 によると「神霊が渡御するときの乗物。(中
略)基本的には台、胴、屋根からなり、台に2 本の棒を貫く。」とあり、「山車」は同書『17』
p263‐p264 に「祭礼に際して、神輿とは別に、人形、花などの風流(装飾)を凝らして、
ひいたり担いだりする屋台の総称(中略)京都祇園祭の山鉾は、その代表的なものである。」
とあった。
蔵書検索システムで「蟷螂山」をキーワードに検索したがヒットしない。「神輿」や「神
社」は除いた「京都」「祭り」「祇園祭」で検索すると、多数資料が見つかったため、ピック
アップした2 冊から上記の記述を見つけた。
参
- 事前調査事項
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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- 『祇園祭の愉しみ』 芳賀直子/著 PHP 研究所 2017 年
- 『京都大事典』 佐和隆研/〔ほか〕編集 淡交社 1984 年
- 『世界大百科事典 17、27』 平凡社 2007 年
- 『写真で見る祇園祭のすべて』島田崇志/著 西山治朗/〔ほか〕写真 光村推古書院 2006 年
- 『祇園祭のひみつ』 白川書院 2015 年
- キーワード
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- 祇園祭
- 祭(日本)
- 京都
- 蟷螂(カマキリ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000250289