レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/09/12
- 登録日時
- 2016/09/13 00:30
- 更新日時
- 2023/12/25 13:41
- 管理番号
- 1000000877
- 質問
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解決
ブクブク茶について知りたい
- 回答
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<参考図書>
①『沖縄大百科事典 下 ナ~ン』(沖縄大百科事典刊行事務局、沖縄タイムス社、1983)
p.361「ブクブク茶」の項で、「茶を泡立てたもの。ブクブクーともいう。沖縄独特の茶道で、那覇の上流家庭に始まり、しだいに一般庶民にも広くたしなまれるようになった。煎米湯と茶湯を大きな茶せんでぶくぶく泡立てて飲むことからこの名がついたといわれる。(略)茶碗に小豆御飯と熱い煎米湯を少量入れ、その上に山のように泡を盛り、刻んだ落花生をふりかける。両手で持ち、箸を使わずに泡を飲み干す。」とある。
<図書資料>
②『琉球ブクブク茶道』(田中千恵子ほか著、あしのの会、1992)
ブクブク茶の特徴、おこなわれる場面、歴史について概要が説明されている。p.50-133で具体的なブクブク茶のたて方が説明されている。
③『ブクブクー茶』(安次富順子、ニライ社、1992)
p.12「ブクブクーは、茶碗から盛り上がった豊かな泡、煎り米の芳ばしい香り、サラサラサラという快い茶筅の音、道具の大きさなど、一種独特の風情をもった、いかにも沖縄的なおおらかさのあるお茶です。また、立て方の作法や、飲み方の作法など、一切なく、うちとけた和やかさのあるお茶です。」とある。
ブクブクー茶の特徴、つくり方、道具、歴史などについて詳細にまとめられている。巻末には、参考文献目録がある。
④『絵本 ブクブクー茶物語』(あしとみじゅんこ、沖縄タイムス社、2003)
同著者『ブクブクー茶』の内容がわかりやすい絵と文で紹介、説明されている。
⑤『沖縄健康茶読本』(田崎聡編、メディアプレス沖縄、2005)
p.8-11「ぶくぶく―茶」の項で、ブクブク茶の紹介、たてかたがカラー写真で紹介されている。
⑥『南島論攷』(東恩納 寛惇∥著 實業之日本社 1941)
p192-200 「ぶくぶく茶考」という項目がある。
⑦『伊波普猷全集 第10巻』(伊波普猷、平凡社、1976)
p.161-164「ブクブクー ―琉球で行はれる一種の茶道―」の項目がある。
<論文>
⑧「沖縄におけるブクブク茶の現状と歴史」(大槻暢子、関西大学文化交渉学教育研究拠点、2011)
p. 111-112「二 ブクブク茶についての理解」の項で、過去の資料から、伊波普猷、東恩納寛惇、安次富順子、田中千恵子らのブクブク茶の起源に対する見解がまとめられ、ブクブク茶の成立に関する考察がされている。
⑨「ブクブクー茶の起泡性に及ぼす諸条件の影響」(池田博子ほか著、日本調理科学界『日本調理科学界誌 vol.40 No.6』、2007)
ブクブク茶の泡立ちに影響を及ぼす材料についての実験報告。米(米湯)の量が多いほど、焙煎程度が高いほど泡立ちやすくなり、油脂がわずかな量でも混入すると泡立ちが悪くなるとの実験結果がでている。
- 回答プロセス
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当館のレファレンスDBの類似事例を参考に、文献調査、ciniiで論文検索等を行った。
- 事前調査事項
- NDC
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- 茶道 (791 8版)
- 参考資料
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- 1 沖縄大百科事典 下 ナ?ン 沖縄大百科事典刊行事務局∥編 沖縄タイムス社 1983.5 K03/O52/3 p361
- 2 琉球ブクブク茶道 田中 千恵子[ほか]∥著 あけしのの会 1992.3 K79/R98
- 3 ブクブクー茶 安次富 順子∥著 ニライ社 1992.6 K79/A92
- 4 おきなわブクブクー茶物語 あしとみ/じゅんこ∥文・絵 沖縄伝統ブクブクー茶保存会10周年記念事業委員会 2003.3 K383/A92
- 5 沖縄健康茶読本 メディアプレス沖縄 [2005] K59/TA99 p8-11
- 6 南島論攷 東恩納 寛惇∥著 實業之日本社 1941(昭和16).12 K200.4/H55 p192-200
- 7 伊波普猷全集 第10巻 伊波 普猷∥著 服部 四郎[ほか]∥編 平凡社 1976.3 K08/I25/10 p161-164
- キーワード
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- ぶくぶく茶 茶道
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000196826