レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年05月02日
- 登録日時
- 2016/12/15 14:38
- 更新日時
- 2016/12/16 09:55
- 管理番号
- POLA-2016-58
- 質問
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萩原朔太郎の詩「5月の貴公子」に出てくる「あやめ白粉」について、どのような白粉だったのか知りたい
- 回答
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化粧品業界の年鑑、業界紙で、「五月の貴公子」を収載する『月に吠える』の刊行 大正6年に近い資料を調査、該当の商品はなく、5月からの連想=あやめで、「あやめ白粉」は実際に販売されていた商品ではなく、朔太郎の創作の可能性がある
確認した業界年鑑、新聞は輸入品も網羅しているが、団体に所属しない輸入があった可能性はあり
白粉は、粉白粉、煉白粉、水白粉など形状が数種類あり、いずれも香りづけ(賦香)されることが多い
当時の流行の香りは、バイオレット(スミレ)やムスク(ジャコウ)、(ホワイトロース=ホワイトローズ(白薔薇)で、所内で行っている業界紙や婦人雑誌の調査などでは、アヤメ(イリス・オリス)はあまり目にすることがない
- 回答プロセス
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『東京小間物化粧品名鑑』(大正2年、昭和7年間の刊行はなし)
大正2年刊
「あやめ」「イリス・オリス」と関連する白粉商品なし
化粧水「イリスレヰト(尾張屋)」水白粉の可能性はあり
イリスの香料(化粧品原料)の輸入は記載があり、商品名に明記がなくても、アヤメの香りがする白粉があった可能性は高い
昭和7年刊
「あやめ」「イリス・オリス」と関連する白粉商品なし
頭髪用の香油に「イリス香油(井上太兵衛商店)」があり
日本粧業会のウェブサイトにて公開されている「東京小間物化粧品商報」
大正4年を確認
「あやめ」「イリス・オリス」と関連する白粉商品なし
- 事前調査事項
- NDC
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- 油脂類 (576 9版)
- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
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東京小間物化粧品商報社. 東京小間物化粧品名鑑 : 改元記念 第2輯. 東京小間物化粧品商報社, 1913.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000535159-00 -
東京小間物化粧品商報社/編 , 東京小間物化粧品商報社. 東京小間物化粧品名鑑 : 大東京市制記念. 東京小間物化粧品商報社, 1932.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I012548054-00
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東京小間物化粧品商報社. 東京小間物化粧品名鑑 : 改元記念 第2輯. 東京小間物化粧品商報社, 1913.
- キーワード
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- 白粉
- 照会先
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- 日本粧業会資料館
http://www.tga-j.org/documents/
- 日本粧業会資料館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000203258