レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年07月13日
- 登録日時
- 2015/07/13 13:50
- 更新日時
- 2015/09/04 12:32
- 管理番号
- 2015-7-13-1
- 質問
-
解決
お祭りの注連縄に下げる紙を何と呼ぶか。また、何を意味しているのか
- 回答
-
①名前「四手」「垂」「紙垂」(しで)(『イラストでみる日本博物館』(書誌事項下記)より)
②「しで」を注連縄に垂らして神域や祭場に用いた場合は、聖域を示す象徴となる(「レファレンス協同データベース」より。ただし同データベースがこの記載があるとする『祭り・芸能・行事大辞典』朝倉書店2009年『神道事典』弘文堂1994年『神道いろは』神社新報社を当館は所蔵していないので、公共図書館で確認をお願いしたい)
- 回答プロセス
-
①名前について根拠を文献に求める。『日本史モノ事典』平凡社2001年,『年中行事図説』岩崎美術社1984年などの参考図書にはない。『神道用語の基礎知識(角川選書)』(書誌事項下記)『イラストでみる日本博物館』(書誌事項下記)『ニッポンの名前』(書誌事項下記)の「神棚」を説明する項などに「四手」「垂」「紙垂」(しで)などと図示
②『国史大辞典』(書誌事項下記)「しで」の項に、「古事記」の記述や、形や流派について記載されているが「しで」が何を意味するかについての記載はない。『日本国語大辞典』小学館も同様。
③「レファレンス協同データベース」レファレンス事例を「紙垂 しで」で簡易検索。町田市立中央図書館が作成した事例「町田-73」に「しで」の意味・由来がある。同事例では『神道史大辞典』吉川弘文館2004年、『祭り・芸能・行事大辞典』(書誌事項前掲)『神道事典』(書誌事項前掲)『神道いろは』(書誌事項前掲)等を用いて回答している。この中に『国史大辞典9』吉川弘文館「たまぐし」の項によった「榊に紙垂を付することによって遷霊されるものと考えられている。榊だけでは神の依り代とはならない」があり、当館所蔵の『国史大辞典9』をあたる
- 事前調査事項
- NDC
-
- 祭祀 (176 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 風俗習慣.民俗学.民族学 (380 9版)
- 参考資料
-
- 神道用語の基礎知識(角川選書) 鎌田東二/著 角川書店2003年
- イラストでみる日本博物館 3 武具・神仏編 香取良夫/著 柏書房2008年
- ニッポンの名前:和の暮らしモノ図鑑 服部幸應[ほか]/監修 淡交社2006年
- 国史大辞典 6 国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館1985年
- 国史大辞典 9 国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館1988年
- キーワード
-
- 「四手」「垂」「紙垂」(しで)
- 「注連縄」(しめなわ)
- 「神棚」(かみだな)
- 照会先
-
- 「レファレンス協同データベース」町田市立中央図書館の事例「町田-73」
- 寄与者
- 備考
- 『祭り・芸能・行事大辞典』『神道史大辞典』の購入検討要
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000177153