レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年9月4日
- 登録日時
- 2015/04/27 15:22
- 更新日時
- 2015/05/02 08:59
- 管理番号
- TWP0024
- 質問
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解決
女性性器切除(FGM)について、日本での認識と対策はどうなっているか?また、いつから話題になり、どのように取り上げられてきたか?
- 回答
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日本での受容については、「FGM廃絶を支援する女たちの会」の会報をすすめた。また、『戦士の刻印』、『母たちの村』、『デザートフラワー』などの映画や、『切除されて』。『ファウジーヤの叫び』、『喜びの秘密』、『砂漠の女デイリー』など海外小説の日本での翻訳・出版を通じて日本で認識され、問題となっていった可能性を指摘した。以下の資料を紹介した。
『Women's action against FFM, JAPAN/FGM廃絶を支援する女たちの会 会報』(No.1~68)
『世界の女性 2010 傾向と統計』(国連、2011年)
『フェミニズムの主張4:性・暴力・ネーション「同じ女」であるとは何を意味するのか/岡真理』(勁草書房、1998年)
『フェミニズムの狩猟4:女子割礼および/または女性性器切除(FGM)/大塚和夫』(勁草書房、1998年)
『JIU女性学 第5巻 第1号 女性性器切除についての考察/米川りつ子』(城西国際大学女性学会、2002年)
『女子割礼:因習に呪縛される女性の性と人権』(ホスケン、フラン・P著、明石書店、1993年)
『切除されて』(キャディ・コイタ著、ヴィレッジブックス、2007年)
『喜びの秘密』(ウォーカー、アリス著、集英社、1995年)
『ファウジーヤの叫び 上・下』(カジンジャ、ファウジーヤ著、ソニーマガジンズ、1999年)
『砂漠の女デイリー』(デイリー、ワリス著、草思社、1999年)
以下、視聴覚資料
『戦士の刻印:女性性器切除の現実』
『母たちの村』
- 回答プロセス
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性器切除は、アフリカをはじめとする国々で行われている女性の性器を切除する風習で、さまざまな形態があるが、女性への重大な人権侵害であり、健康面・心理面で長期的な影響を及ぼし、死亡例も報告されている。日本では見られない風習のため、書籍や映画を通して認識され、広まっていったと思われる。『戦士の刻印』の日本公開が1997年であり、同じ年に「FGM廃絶を支援する女たちの会」が活動を開始しているので、この年から認知がすすんだと考えられる。また、海外での認知は、アフリカから欧米などへの移民増加とも関連している。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
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- 性器切除
- FGM
- 女子割礼
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査 文献紹介 書誌的事項調査 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人 社会人
- 登録番号
- 1000171492