レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年03月07日
- 登録日時
- 2012/07/16 14:00
- 更新日時
- 2015/04/01 17:20
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-1794
- 質問
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解決
天文4年2月14日(1535年3月17日)に起きた“濃州大洪水”は2万人余が死亡したという“希代の俄事”とされているが、災害の状況がわかる資料はないか(新聞記事にしたい)
- 回答
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・『岐阜県災異誌』(岐阜地方気象台、1965年発行)天文4年2月14日の項に以下のとおりありました。
「長良川出水。死者2万余、流家数万に上つたと云う。」
・この出典として「厳助往年記」と「日本野史」が挙げられています。
このうち「厳助往年記」が所蔵資料にありましたので確認したところ、この日付の項に以下のとおりありました。
「濃州大洪水、於枝広井口間、人流死二萬余、家敷萬家流失、希代俄事也云々」
(『史籍集覧 第25冊』(近藤出版部 1926年発行)所収)
・このほか、以下の資料も調べましたが、この年の洪水があったこと自体が確認できませんでした。
『岐阜県治水史』岐阜県 1953年発行(上・下巻)
『岐阜県災害史』岐阜県 1998
『岐阜県史 通史編 中世』岐阜県 1969
『木曽三川の水害史』建設省木曽川上流工事事務所 1985
『美濃に於ける暴風水害年表』飯沼健男 発行年不明
- 回答プロセス
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1 災害や治水関係の資料に何らかの手がかりがないか調べたところ、『岐阜県災異誌』にあった。
2 「厳助往年記」と「日本野史」が出典とのことだったので、所蔵している「厳助往年記」(『史籍集覧 第25冊』所収)を確認し、記述を回答。
3 後日、質問者から記事の案内があり、詳細がまとめられていた。
http://www.bosaijoho.jp/reading/item_6191.html
- 事前調査事項
- NDC
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- 河海工学.河川工学 (517 9版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000108620