レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年3月5日
- 登録日時
- 2015/03/05 14:35
- 更新日時
- 2015/03/05 14:59
- 管理番号
- 075
- 質問
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解決
尼崎市の市庁舎、合併村の村役場、及び支所庁舎の各設置場所の変遷を調べたい。
- 回答
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明治22年(1889)の町村制施行により、現尼崎市域は尼崎町及び小田・大庄・立花・武庫・園田の5村となり、町役場と各村役場が設置されました。町村制施行以前の戸長役場を転用するケースが多かったようです。大正5年(1916)に尼崎市制が施行されると、尼崎町役場が市役所となります。その後昭和22年(1947)にかけて5村を合併する過程で、各村役場は市の出張所となり、昭和22年5月の支所設置条例施行にともない支所となりました。現在は、中央・小田・大庄・立花・武庫・園田の6支所(地域振興センター)が設置されています。
このうち市役所を例にとると、市制施行時は旧城郭内南浜の町役場をそのまま市庁舎に転用し、大正11年に岡山県内所在の工場事務所棟(木造)を旧城郭内二の丸に移築し移転、昭和20年に北城内の廃校となった尼崎尋常高等小学校跡に移転し旧校舎を市庁舎に転用、昭和37年に東七松町に村野藤吾設計の現市庁舎を新築し移転、という経過をたどります。
市役所以外の村役場及び、そのあとを受け継ぐ各支所も、それぞれ1回ないし複数回移転しています。こららの経過は、各村史やそのときどきの市広報などの行政刊行物、地図等により確認することができます。
なお、尼崎市立地域研究史料館ではこれら変遷の概要をまとめた一覧資料を作成しており、閲覧することができます。
- 回答プロセス
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1 尼崎町役場・各村役場の変遷の概要を記した文献
◆『図説尼崎の歴史』下巻/Web版『図説尼崎の歴史』
近代編第2節3「町村制の施行」執筆者:山崎隆三・地域研究史料館
2 村役場の変遷を調べるうえでの参考文献
◆各村の村史・村政要覧
園田村を除いては村史ないし村政要覧を発行している(武庫村は未刊行だが稿本作成)
村役場の変遷記述の有無・記述密度は村によって異なる。
3 支所の変遷を調べるうえでの参考文献
◆『市報あまがさき』
移転・改廃等についてその都度広報しており、記事により変遷を確認することができる。
◆「尼崎市の支所・出張所の変遷」
尼崎市立地域研究史料館が作成したレファレンス用参考資料(館調査記録475)
◆各時代の地図類
庁舎の位置を確認することができる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 近畿地方 (216 9版)
- 地方自治.地方行政 (318 9版)
- 参考資料
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- 『図説尼崎の歴史』下巻 平成19年発行 (当館請求記号 219/A/ア)
- 『市報あまがさき』 (逐次刊行物)
- キーワード
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- 尼崎市
- 市役所
- 村役場
- 町役場
- 庁舎
- 支所
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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Web版 図説尼崎の歴史
http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/chronicles/visual/
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000168616