レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/04/03
- 登録日時
- 2007/12/08 02:10
- 更新日時
- 2008/03/13 15:08
- 管理番号
- B2007M0367
- 質問
-
解決
電気抵抗の単位オームの単位記号は物理学者G.S.Ohmにちなんでいる。このような場合には国際単位系(SI)の規則では人名の最初の文字を大文字で表すことから、ローマ字のオーになるはずなのに、なぜオメガで表すのか。
- 回答
-
1.当館東京本館科学技術・経済情報室に開架されている「単位」分野の資料を調査いたしましたが、オメガを使用する理由を記述している資料は見当たりませんでした。
2.当館NDL-OPAC( http://opac.ndl.go.jp/index.html )を
分類:M193(単位)、刊行年:1997~
で検索し、ヒットした和図書28件(2007年3月27日現在)のうち、以下の2点にオメガを使用する理由について記述がありました(【 】内は当館請求記号)。
(1)『よくわかる最新単位の基本と仕組み : 国際単位系(SI)とその周辺』(伊藤幸夫,寒川陽美著 秀和システム 2004.8 【M193-H4】)
「6-1 カエルの脚から生まれたボルタ電池」の項の「オーム」の箇所(pp.164-165)に、以下の記述がありました。
’さて、オームの単位記号ですが、(中略)オームだけはギリシャ文字です。(中略)「オーム」は「ohm」で、頭文字が「O(オー)」となり、数字の0(ゼロ)との区別がつきにくいということで、ギリシャ文字でアルファベットの「O」にあたる「オメガ」を使うことになったということです。’
(2)『初めて学ぶ人のためのSI単位の基礎知識』(北大路剛著 大阪 燃焼社 1997.4 148p 【M193-G3】)
「第8章 誘導単位(組立単位)」の「3 電気抵抗」の項(p.94)に、以下の記述がありました。
’単位名はドイツの物理学者(中略)単位記号はその頭文字のアルファベットのOにあたるギリシャ文字のオメガを用いています。これは1867年インド電信会社で用いたのが始まりだといわれていますが(後略)’
3.当館NDL-OPACを
件名:記号
タイトル:事典 or 辞典
で検索し、ヒットした和図書15件(2007年4月2日現在)を調査いたしましたが、オメガを使用する理由については特に記述が見当たりませんでした。
インターネットの最終アクセス日は2007年4月2日です。
※原文中のギリシア文字のオメガはカタカナに置き換えて記述、あるいはギリシア文字とカタカナが併記されている場合はギリシア文字を省略しております。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 度量衡.計量法 (609 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 単位
- オーム
- オメガ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000040135