レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006/12/01
- 登録日時
- 2007/02/09 02:10
- 更新日時
- 2007/02/09 09:18
- 管理番号
- C2006M1610
- 質問
-
解決
「食中毒予防週間」の制定された経緯について
- 回答
-
(【】内は当館請求記号)
「食中毒予防週間」は厚生省環境衛生局食品衛生課の昭和38年度食品衛生業務計画の中の一事業として設定されたのがその始まりです。業務計画(下記資料(1)に収載)は昭和38年5月30日付の環食第133号(通知)により各都道府県、指定都市、政令市の衛生局長に通達されました。下記資料(2)は制定の背景及び趣旨をまとめたもの、下記資料(3)は実施についての広報です。
(1)『厚生広報』厚生問題研究会15巻12号(1963.6.15) 【Z498.05-Ko2】
pp.14-17 昭和38年度食品衛生業務計画(厚生省環境衛生局食品衛生課)
このうち、pp.14-15に次の記述があります。
「(1.食中毒対策の強化) (4)食中毒予防週間の設定
食品関係営業及び家庭の主婦を中心とする一般国民の衛生思想の認識と昂揚をはかるため、厚
正省主催の「夏の健康を守る運動」の一環として、8月上旬から中旬にかけ、食中毒予防週間を設
定し、 展示会、講演会、ポスター、リーフレット、ラジオ放送、新聞等を利用して、衛生思想の啓蒙
に努める。」
(2)『食品衛生研究』日本食品衛生協会 13巻8号通巻151号(昭和38.8.5) 【Z19-504】
pp.1-4 厚生省環境衛生局食品衛生課長 岩田昌一:食中毒予防週間について
(3)『食品界』日本食品衛生協会 7巻8号(1963年8月) 【Z19-365】
p.46 食中毒予防週間の実施-厚生省食品衛生課
環食第133号については、当館所蔵の食品衛生関係法令集や厚生省広報誌、食品衛生関係誌のほか、厚生労働省法令等データーベースシステム(http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/)、電子政府の総合窓口の行政文書ファイル管理簿(http://files.e-gov.go.jp/servlet/Fsearch)、国立公文書館デ
ジタルアーカイブ(http://www.digital.archives.go.jp/index.html)を調査しましたが見当たりませんでした。同文書の確認については、現在の所管課である厚生労働省医薬食品局食品安全部企画情報課または食品安全部監視安全課にお問い合わせになるのも一法かと存じます。
なお、下記資料(4)(5)によると「食中毒予防週間」は昭和52年に「食品衛生週間」と改称され、平成15年以降は8月の1ヶ月間に拡大されて「食品衛生月間」となっているようです。
(4)『厚生』厚生問題研究会 32巻7号(昭和52年7月) 【Z6-142】
p.62「8月の広報」中に「食品衛生週間」と題して、趣旨・実施期間・実施内容が掲載されています。前年の31巻7号(昭和51年7月)までは「食中毒予防週間」の名称で同様の事業が広告されています。
(5)「食品衛生月間の実施について」厚生労働省報道発表資料平成15年7月18日(連絡先:厚生労働省医薬食品局食品安全部企画情報課・食品安全部監視安全課)
(http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/07/h0718-2.html)
(インターネット最終アクセス2006年12月1日)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
『食品衛生六法』、官報情報検索サービス、朝日新聞戦後見出しデータベースに当該記事なし。
- NDC
-
- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 食品衛生
- 食中毒
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000033273