レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20050304
- 登録日時
- 2005/12/01 02:13
- 更新日時
- 2005/12/01 17:47
- 管理番号
- D2005F0089
- 質問
-
未解決
『新訂増補国史大系41 徳川実紀 第4編』の「嚴有院殿御實記巻三十四」に、役人に対して井伊直澄が出仕した際には各番所にて「下座すべし」と命じた旨の記述がある(595ページ)が、この「番所」の内部はどのような構造になっていたのかがわかる資料があるか。
- 回答
-
下記の武家故実を収録した資料、武士の仕事、生活について図版を用いて解説した資料、江戸城の絵図や写真を収録した資料のほか、百科事典、日本史辞典、時代考証辞典などの各種辞典類をあたりましたが、いずれの資料にも、該当する記載は見あたりませんでした。
なお、江戸城内に今日残っている百人番所、同心番所、大番所の外観(白黒写真)と簡単な解説は、インターネットでも検索できますが、内部構造までは検索できませんでした。
< >内は当館請求記号です。
『日本名城集成 江戸城』 村井益男、他著 小学館 1986年 215頁
48頁~49頁に「番所」の記載のある古絵図を、67頁に梅林坂にあった「番所」の写真を、74頁に「大番所」の写真を、92頁に「百人番所」の写真をそれぞれ掲載するが、番所の内部構造は分からず。205頁に「神田橋御番所絵図」(東京都立中央図書館所蔵「江戸城関係史料」の内)なる資料の記載があるが、当館未所蔵のため番所の内部構造などが記されているかどうか確認できず。
『徳川盛世録』 市岡正一著 平凡社 1989 326頁 東洋文庫:496
164頁~181頁に「諸見附番所」、172頁~173頁に「下座」の項あるが、番所の内部構造については載なし。
『大江戸復元図鑑 武士編』 笹間良彦著画 遊子館 2004年 381頁
292頁~293頁に「大番頭」などの記載あるが、番所の内部構造については記載なし。
『江戸幕府役職集成』 笹間良彦著 雄山閣 1999年 473頁
166頁~173頁に「大御番頭」など江戸城勤番武士の職制を記すが、番所の内部構造については記載なし。
『日本城郭古写真集成』 西ヶ谷恭弘編 小学館 1983年 287頁
44頁、50頁、55頁、58頁、60頁、62頁に番所の写真を掲載するが、その内部構造は分からず。
『城郭・侍屋敷古図集成 江戸城Ⅰ(城郭)』 伊東龍一著 平井聖監修 1992年 313頁
170頁に「切手御門並大番所絵図」を掲載。「押入」の記載はあるが、板張り、畳などの記載はなし。
『古事類苑』 官位部3 吉川弘文館 1996年 1918頁
1688頁~1691頁に「大手御門より外曲輪諸番所勤仕之次第」を掲載するが、番所の内部構造には触れていない。参考までに、1691頁に、番所での「下座」についての記載がある。
『国史大辞典』 第11巻 国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1990年 1144頁
778頁~779頁に「番所」の項あり。779頁に「江戸城御門番所(同心番所、大番所)」の写真を掲載するが、その内部構造は分からず。
『時代考証事典』 稲垣史生著 新人物往来社 1971年 478頁
38頁~40頁に「番方すなわち武官」について、108頁~116頁に「番方の日常業務」についての記載あるが、番所の内部構造については記載なし。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
「有職故実」関係事典、『江戸時代武家行事儀礼図譜』、『三田村鳶魚全集』、『徳川禮典録』
- NDC
-
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 江戸時代
- 徳川幕府
- 番所
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000025174