レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/12/02
- 登録日時
- 2017/03/01 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:38
- 管理番号
- M17020216483749
- 質問
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アインシュタインがかつて来日したとき、詩人の土井晩翠から詩を贈られたという。そして、詩のお礼に、アインシュタインが手紙を書いたらしい。
土井晩翠がアインシュタインに贈った詩のタイトルを知りたい。もし読めるならば、その詩を読みたい。また、アインシュタインのお礼の手紙にどんなことが書かれていたか知りたい。
- 回答
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アインシュタインの伝記で来日について触れている資料をいくつか確認していくと、①『図説アインシュタイン』に土井晩翠の肖像写真の横に「アインシュタインの賛歌「アン・デン・グロウセン・アインシュタイン」の長詩を発表しその独詩を贈る」と書かれているため、タイトルが判明した。また、同ページには、アインシュタインが土井晩翠に宛てた手紙の内容の一部が紹介されている。②『アインシュタイン・ショック1』には、河北新報の大正11年12月3日朝刊(第3面)に土井晩翠の「アン・デン・グロウセン・アインシュタイン」(偉大なるアインシュタインに寄せて)が載っていると出ている。また、その詩全文を③『アインシュタイン・ショック2』に掲載しているということだったので、確認したところ、p.49-56に掲載されている。詩全文に続いて、大意も記述されている。他に載っているものを探したところ、雑誌「詩と音楽」2(3)にも掲載されていることが分かった。こちらは、国立国会図書館デジタルコレクションで国立国会図書館及び、図書館送信参加館内限定で見ることができる。ただし、目次情報では、詩のタイトルが「アン・デングロセン・アインシュタイン(詩)」となっている。①と③の資料では、アインシュタインに贈った詩はドイツ語に訳されたものとの記述があるが、ドイツ語の詩についてはどの資料でも確認できなかった。
アインシュタインのお礼の手紙については、④『アインシュタイン日本で相対論を語る』に土井晩翠へのお礼の手紙について書かれており、抜粋ではあるが、日本語で手紙の内容が書かれている。同ページには手紙の写真も載っており、文面と封筒が確認できる。他に、⑤『アインシュタイン博物館』にも封筒の写真が出ているが、内容については書かれていない。当館所蔵の本では、手紙について内容全文が載っているものは確認できなかった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
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①千葉透、金子務『図説アインシュタイン』 河出書房新社,2007,127p. 参照はp.81.
②金子務『アインシュタイン・ショック 1 大正日本を揺がせた四十三日間』 岩波書店,2005,14,485,10p. 参照はp.210.
③金子務『アインシュタイン・ショック 2 日本の文化と思想への衝撃』 岩波書店,2005,10,531,12p. 参照はp.49-56,488.
④アルバート・アインシュタイン、杉元賢治『アインシュタイン日本で相対論を語る』 講談社,2001,158p. 参照はp.131.
⑤杉元賢治『アインシュタイン博物館』 丸善,1994,176p. 参照はp.88.
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①千葉透、金子務『図説アインシュタイン』 河出書房新社,2007,127p. 参照はp.81.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2017020216474283749
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000210858