レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/05/21
- 登録日時
- 2011/06/01 02:07
- 更新日時
- 2024/03/30 00:34
- 管理番号
- M10060816156710
- 質問
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位牌が日本で普及したのはいつ頃のことか知りたい。
- 回答
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『戒名と日本人』には、「一説によれば位牌は、宋の時代に儒教・禅宗の中で生前の皇帝に対する皇帝碑として発生し、やがて禅宗の日本への伝播とともに、鎌倉時代から室町時代にかけて上層階級の間で普及した」と説明されている。また、『仏教儀礼辞典』では、太平記の中に位牌についての記載があることから、「『太平記』の書かれた14世紀には位牌が祀られていた」としており、その後「16世紀には一般庶民の間に広まり、江戸時代に入って広く一般化されたものとみられる。」と説明されている。さらに『お位牌はどこから来たのか』には、「庶民の家で位牌が作られるようになったのは、江戸時代の元禄から享保年間(1688-1736)の頃だろう。五代将軍綱吉から八代将軍吉宗の時代に、庶民にも用いられるようになり、その多くは文化・文政の頃(19世紀初頭)に一般化したものであろう。」と説明されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 仏会 (186 9版)
- 参考資料
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- 保坂俊司著『戒名と日本人』祥伝社,2006,275p.参照はp.209.藤井正雄編『仏教儀礼辞典』東京堂出版,1977,373p.参照はp.16.多田孝正著『お位牌はどこから来たのか』興山舎,2008,253p.参照はp.50.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2010060816105456710
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000086935