レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/09/12
- 登録日時
- 2014/04/12 00:30
- 更新日時
- 2014/04/21 13:35
- 管理番号
- 6001001246
- 質問
-
解決
大阪湾の船で働く親をもつ子ども向けに設置された児童養護施設について調べています。府立図書館所蔵の『水上の友事業報告』(6冊)の全点複写は可能でしょうか。また類似する資料、とくに子どもたちの生活の様子がわかる資料があれば教えて下さい。
- 回答
-
府立中央図書館所蔵の『水上の友事業報告』は、6冊全て著作権の保護期間を経過していますので全頁複写は可能です。
そのほか、次の資料を確認することができました。
◎中央図書館所蔵
・『大阪水上隣保館要覧』(大阪水上隣保館/[編] 大阪水上隣保館 1934)
学習時の子どもたちのようすや、眼病の施療時の写真があります。
・『財団法人大阪水上共済会要覧』(大阪水上共済会/[編] 大阪水上共済会水上斯民館 1937)
「学童の自習」「学童の食事中」などのキャプションのついた写真があります。
◎中央図書館・中之島図書館ともに所蔵
・『創設者中村遥先生の生き方考え方』(中村遙/[著] 大阪水上隣保館 2011.3)
『水上の友』『社会的基督教』などに書かれたものがまとめられています。
中村遥さんが子どもたちと一緒に写った写真もあります。
・『美はしき幻を見ながら』(大阪水上隣保館 2011.3)
大阪水上隣保館の創立80周年記念誌です。80年間の主な出来事の年表などが収められています。
・「本市に於ける隣保事業 社会部報告」(『大阪市社会部調査報告書 46 昭和二年-昭和十七年 日本近代都市社会調査資料集成 昭和十二年 3』 近現代資料刊行会 1996 )所収
P91-93「学童宿泊」の項
「この事業は大阪水上隣保館及び水上斯民館の営むもので(中略)この学童宿泊は大阪港を主とする船業従事世帯の学齢児童を宿泊せしめて通学の便を与ふるを目的とするものであって一種の寄宿舎である。」とあり、一日の課程や、大阪水上隣保館、水上斯民館の学童年齢一覧などが掲載されています。
※中央図書館では復刻版ではなく、原本を所蔵しております。
・『水上生活者の生活と労働』大阪市社会部調査課 1930
P53-57「就学状況」の項
大阪港だけでなく河川生活者も扱われていますが、港区海岸通の樋口尋常小学校において水上児童を収容して教育を行っていることや児童の数、体格などが記載されています。
[事例作成日:平成26年3月27日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
・大阪社会事業聯盟『社会事業研究』vol.23,no.8 昭和10年
・大阪市港区役所編『港区誌』昭和31年
・近現代資料刊行会『日本近代都市社会調査資料集成3大阪市社会部調査報告書[昭和2年~昭和17年]』「水上生活者の社会施設調査」1996年(昭和7年)
・大阪市港湾局『大阪港史』昭和39年
・大阪社会福祉史研究会編『大阪における社会福祉の歴史Ⅰ』2007年
・『大阪市水上学童寮“海の子の家”事業概要』昭和34年
- NDC
-
- 生活.消費者問題 (365 8版)
- 参考資料
-
- 大阪水上隣保館要覧 大阪水上隣保館∥[編] 大阪水上隣保館
- 財団法人大阪水上共済会要覧 大阪水上共済会∥[編] 大阪水上共済会水上斯民館
- 創設者中村遙先生の生き方考え方 中村/遙∥[著] 大阪水上隣保館
- 美はしき幻を見ながら [大阪水上隣保館∥編] 大阪水上隣保館
- 大阪市社会部調査報告書 46 近現代資料刊行会∥企画編集 近現代資料刊行会 (91-93)
- 水上生活者の生活と労働 大阪市社会部調査課 (53-57)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 大阪
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000152063