レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年03月05日
- 登録日時
- 2018/03/06 13:05
- 更新日時
- 2018/05/19 16:18
- 管理番号
- 埼熊-2017-124
- 質問
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解決
なぜ花まつりで甘茶を出すのか、その習慣はいつ頃始まったのか知りたい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
『日本まつりと年中行事事典』(倉林正次編 桜楓社 1983)
p135-136「灌仏会 かんぶつえ」
「釈迦誕生の時に梵天・帝釈天の二天が惣然と天降って香水をもって洗浴し、また、九龍が降って香水を灌いだとあり、この故事に基づいて平安時代には五種類の香料をもって五色水として灌仏を行い、江戸時代に入って甘茶がこれに替わった。」
『仏教文化事典』(菅沼晃[ほか]編 佼成出版社 1989)
p798「花祭」
「現在各地で一般に見られるのは、紫雲英(げんげ)で花御堂を作り、そのなかに置いた誕生仏に甘茶を注ぐが、それは江戸も中頃から始まる。(略)花祭と称するようにあるのも明治以降のことである。」
『飲食事典』(本山荻舟著 平凡社 1982)
p13「あまちゃ」
「明治年間まで各寺院では、四月八日(陰暦)の灌仏会には、参詣の児女にわけあたえたものである。」
- 回答プロセス
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1 参考図書を〈花祭〉〈灌仏会〉で検索する。
『仏教文化事典』(回答資料)
『日本まつりと年中行事事典』(回答資料)
2 《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈甘茶〉で検索する。
《ウィキペディア》「甘茶」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%98%E8%8C%B6 ウィキメディア財団)
「甘茶(あまちゃ)は、ユキノシタ科の落葉低木ガクアジサイの変種であるアマチャ[1](学名:Hydrangea macrophylla var. thunbergii)。また、その若い葉を蒸して揉み、乾燥させたもの。およびそれを煎じて作った飲料。(略)釈迦の生誕時に八大竜王がこれを祝って産湯に甘露を注いだという故事によるものである[1]。」
[1]本山荻舟 『飲食事典』 平凡社、1958年、13頁。
3 「甘茶」(wikipedia)の参考文献より『飲食事典』(回答資料)を確認する。
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2017年3月5日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗習慣.民俗学.民族学 (380 9版)
- 参考資料
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- 『日本まつりと年中行事事典』(倉林正次編 桜楓社 1983)
- 『仏教文化事典』(菅沼晃[ほか]編 佼成出版社 1989) , ISBN 4333013550
- 『飲食事典』(本山荻舟著 平凡社 1982) , ISBN 9784582767773
- キーワード
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- 花まつり
- 甘茶
- 起源
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000232153