レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007.11.29
- 登録日時
- 2011/04/12 02:00
- 更新日時
- 2011/04/12 02:00
- 管理番号
- 新市図-00033
- 質問
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解決
醤油や酒造りで杜氏がかき混ぜる棒として「かい棒」「櫂」という棒があるが,これを一般的に「液体をまぜる棒」として使用しても問題ないか知りたい。(たとえば,コップの水やお風呂のお湯をかき混ぜる目的の棒)
- 回答
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液体を混ぜる棒すべて(例えば,マドラー,オール,パドル等)を「かい棒」とは呼ばないのではないかと思われる。
- 回答プロセス
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(1)『大辞泉』(小学館『大辞泉』編集部編 小学館 1998)
(2)『大辞林』(三省堂編修所編 三省堂 2006)
等によると「液体を混ぜる棒」という意味での「かいぼう」という単語はないようだ。ただし,「櫂」は「舟を漕ぐオールや醸造の際かき混ぜる道具」との記述があった。
(3)『大漢和辞典 6巻』(諸橋 轍次編 大修館書店 1976)や
(4)『漢字語源辞典』(藤堂 明保 学燈社 1979)でも
「櫂」は舟を漕ぐ道具が由来であり,一般的に液体を混ぜるものを「櫂」と呼ぶという記述はない。
利用者が「それではお風呂のお湯をかき混ぜる棒は何と呼ぶのか?」とのことなのでWeb検索した。商品名としては「湯かき棒」と呼ぶようだ。一部の温泉では「湯華喜棒(ゆかきぼう」と当て字(?)を使用しているところもある。
「かきまぜる」=「掻き混ぜる」という漢字表記をするので,「掻き棒」が音声変化して「かいぼう」となったのでは?と予想したが,根拠が載った書籍は見つけられなかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 辞典 (813 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- かい棒
- 櫂
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 一般利用者
- 登録番号
- 1000084504