レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/3/4
- 登録日時
- 2016/04/21 00:30
- 更新日時
- 2016/05/26 18:58
- 管理番号
- 滋2015-0052
- 質問
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解決
『続群書類従第23輯下』に収録されている「浅井備前守宿所饗応記」に、1534年(天文3年)8月20日に浅井亮政が京極氏らを招いて饗応を行った時の献立が書かれていました。
この献立にある「あつめしる」とは、どのような料理か知りたい。
- 回答
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『日本料理由来事典 上』によると、あつめじるとは「野菜、干魚などいろいろな材料を入れて煮込んだ味噌汁、またはすまし汁。五月五日の節句に供すると邪気を払うといわれる。いろいろなものを集めて汁とするところからこの名がついた。(略)また『安土御献立』(1582)に、あつめ汁として「いりこ、くしあわび、ふ、しいたけ、大まえ、あまのり」など材料が記されている。」とあります。
「浅井備前守宿所饗応記」には、食材の記載がないため具材を確定することはできません。
また、調味法については、『信長のおもてなし』の「中世の料理と食品の流通」の項に「また、中世に盛んに行われた御成の献立の中から料理法のわかるものをあげると、汁物では集汁(あつめじる)、冷汁(ひやじる)などがあり、汁の具で珍しいものには「ほや」「いるか」などがある。汁の調味法はわからない。」とあります。
なお、『湖北町の伝統食・地産食』では浅井備前守宿所饗応記の献立が再現されており、「あつめしる(野菜や肉などのみそ汁)」とされています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 食品.料理 (596 8版)
- 参考資料
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- 1 日本料理由来事典 上 あ?し 同朋舎出版 1990年 R-5962-ニ p.42
- 2 信長のおもてなし 江後迪子∥著 吉川弘文館 2007年 G-3838-エ p.163
- 3 湖北町の伝統食・地産食 湖北町食事文化研究会∥編集 湖北町食事文化研究会 2007年 S-5968- 07 p.108-109
- 4 続群書類従 第23輯 下 武家部 塙保己一∥編纂 続群書類従完成会 1979年 2-0810-23 p.263,271
- キーワード
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- あつめ汁
- 浅井備前守宿所饗応記
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000191487