レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年12月24日
- 登録日時
- 2015/02/12 12:04
- 更新日時
- 2015/05/29 15:26
- 管理番号
- 島根郷2014-12-002
- 質問
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解決
戦争中に島根県立図書館が疎開したことについて書かれている資料がないか
- 回答
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当館所蔵資料より、以下の資料を紹介し回答。
資料1:p28「Ⅲ資料編 1島根県立図書館沿革」に、昭和20年8月「太平洋戦争し烈となり、松江市川津町に疎開して業務を続行」とあり。
資料2:「島根県立図書館新築案内」のp35「今日までのあゆみ」では、昭和20年に太平洋戦争が激烈となり、松江市も爆撃をうける恐れがあったので、重要な資料を近郊の小学校などに疎開したが、8月に入ると建物も書庫以外は疎開することになって破壊され、図書館は戦後、分館と称して(松江市)川津出張所でほそぼそと業務を続けた、とあり。
資料3:序文に昭和20年後半期より21年末の個人的日記の中から松江市図書館が廃止となり島根県立松江図書館が開設された経緯を抄録したもの、とあり。内容は昭和20年7月5日から昭和21年12月31日までを収録。著者は昭和18年末から松江市図書館長に就任していた。
昭和20年7月5日 県庁を訪問し松江市街地の建物疎開の概略計画を知る。この日、松江城三の丸にある松江市図書館の疎開を決意する。
7月10日 松江市長と会談し、戦時分館設置を決定。
7月16日 川津出張所を訪問。
7月20日 資料を川津分館へ本格的に移動開始。
7月27日 「戦時分館」を開設。同日、松江城三の丸にある本館建物の破壊が開始される。
8月15日 終戦
8月16日 「松江市図書館戦時分館」を「松江市図書館仮事務所」と看板を書き換える
(終戦後から県立への移管手続を進め、昭和21年12月5日に県立松江図書館として松江城山公園内に開館)
※厳密にいうと、疎開時は「島根県立」図書館ではない
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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質問者より:『松江図書館五十季史』(太田直行、1949年)は調査済み
- NDC
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- 図書館.図書館情報学 (010 8版)
- 参考資料
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【資料1】[島根県立図書館/編] , 島根県立図書館. 島根県立図書館要覧 平成26年度. 島根県立図書館, 2014.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I057994328-00 (当館請求記号 SZ01/2/14 ※貸出禁止資料) -
【資料2】島根県教育委員会/編 , 菊竹‖清訓 , 楫野健治. 教育広報 1968.10上. 島根県教育委員会, 1968.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000580965-00 (当館請求記号 090.1/151 ※貸出禁止資料) -
【資料3】野津無字/著. 島根縣立松江図書館誕生日誌 : 破壊より建設へ. 野津無字, 1946.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000506632-00 (当館請求記号 貴重090.1/5 ※貸出禁止資料)
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【資料1】[島根県立図書館/編] , 島根県立図書館. 島根県立図書館要覧 平成26年度. 島根県立図書館, 2014.
- キーワード
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- 島根県立図書館
- 戦争
- 疎開
- 建物疎開
- 空襲
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000167560