レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2014/06/21 22:08
- 更新日時
- 2014/09/25 17:59
- 管理番号
- 広県図20140003
- 質問
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解決
広島県出身の外交官船越光之丞(ふなこしみつのじょう)の最終職歴と辞めた年が知りたい。また山県有朋の娘を妻にしているのは本当か。
- 回答
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最終職歴及び辞めた年については,『戦前期日本官僚制の制度・組織・人事』『日本外交史辞典』新版及び,大正5年3月の『官報』により,大正5年3月7日に「特命全権公使」に任じられており,大正5年3月23日に「依願免本官」となっていることが分かった。
また妻については,『広島県人名事典・附録 広島県先賢伝』『戦前期日本官僚制の制度・組織・人事』などにより,山県有朋の娘であることが分かった。
- 回答プロセス
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1 まず,『広島県人名事典・附録 広島県先賢伝』によると,「明治十九年に,品川弥次郎に連れられて独逸に遊び,(中略)帰朝し外交官となり各国に公使として歴任し」たとあり,「大正5年退官」と書かれていた。
また,「女房に公爵山県有朋の娘を貰った」ことも書かれていた。
2 次に,『幕末明治海外渡航者総覧 第2巻 人物情報編』を調査した。
「船越光之丞」の項には探している情報が記載されていなかったが,出典・参考文献として『戦前期日本官僚制の制度・組織・人事』が挙がっていた。
3 『戦前期日本官僚制の制度・組織・人事』を調べると,「妻は山県有朋の女」とあり,大正5年3月「特命全権公使・メキシコ駐剳(未赴任)」「依願免本官」と書かれていた。
4 『日本外交史辞典』新版でも「(大正5)特命全権公使に任ぜられるがまもなく退官」と書かれていた。
5 最終職歴と辞めた年については,大正5年3月の『官報』の「叙任及び辞令」で確認し,回答した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (281 9版)
- 行政 (317 9版)
- 外交.国際問題 (319 9版)
- 参考資料
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- 『広島県人名事典・附録 広島県先賢伝』(手島益雄/編,歴史図書社,1976)1943年刊の復刻 (p.41-42)
- 『戦前期日本官僚制の制度・組織・人事』(戦前期官僚制研究会/編,秦郁彦/著,東京大学出版会,1981) (p.202)
- 『日本外交史辞典』新版(外務省外交史料館日本外交史辞典編纂委員会/編,山川出版社,1992) (p.893)
- 『官報 第1078号』(大正5年3月8日) (p.174 「叙任及辞令」)
- 『官報 第1091号』(大正5年3月24日) (p.514 「叙任及辞令」)
- 『幕末明治海外渡航者総覧 第2巻』(手塚晃,国立教育会館/編集,柏書房,1992) (p.292)
- キーワード
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- 船越光之丞
- 山県有朋
- 外交官
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000154925