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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000098938
提供館
(Library)
山梨県立図書館 (2110005)管理番号
(Control number)
9000006751
事例作成日
(Creation date)
2010年08月28日登録日時
(Registration date)
2011年12月24日 11時22分更新日時
(Last update)
2011年12月24日 11時22分
質問
(Question)
山梨県のキリシタン関係の遺跡や文化財について知りたい。
回答
(Answer)
山梨県内のキリシタンの存在は確認されていないが、キリシタン関連の遺跡・文化財としては、「キリシタン大名/史跡 有馬晴信謫居の跡」の標識、晒雲寺に保存されている掛け軸「虚空蔵菩薩像」、市川三郷町・旧四尾連湖村のキリシタン伝説関連遺跡などがある。詳細については照会資料をご覧ください。
回答プロセス
(Answering process)
1.『山梨百科事典』(山梨日日新聞社編・発行 1989年)で「キリスト教」の項を確認すると、明治以降のカトリック教、プロテスタント諸派の伝来・普及についての記述はあるが、キリシタンについての記述はなかった。

2.『山梨県カトリック宣教百年誌:風に聴く』(山梨県カトリック宣教百年誌編集委員会編 山梨県カトリックセンター 1986年)によると、山梨県内のキリシタン関連の遺跡として次のものが挙げられている。
・キリシタン大名・有馬晴信処刑場跡と思われる日川丸山橋の下に「キリシタン大名/史跡 有馬晴信謫居の跡」の標識がある。
・天目山晒雲寺に保存されている掛け軸「虚空蔵菩薩像」は掌に金の十字架が描かれている。
 また、同書では、山梨県内にはキリシタン伝説は語り継がれてはいるが、キリシタンの存在は確認していないとして、四尾連湖村の関連遺跡を紹介している。
・四尾連湖村にキリシタンが住んでいたとの伝説がある。
・四尾連湖近くの浅間神社にはマリア観音としてキリシタンたちにあがめられていた子安観音があったが、空襲で焼失した。
・四尾連湖に流れ込む林野近くの泉に、隠れキリシタンの洗礼式に関連ある「浄身石」がある。
・旧市川大門駅の宝寿院、旧三珠町の薬王寺に、伝説上のキリシタンが存在していた証拠とされる塚がある。

3.2の資料の注に、四尾連湖村の関連遺跡「産婦身浄めの石」については「市川大門町誌」p609に掲載があるとあったので、『市川大門町誌』(市川大門町誌刊行委員会編・発行 1967年)を確認。第9編「宗教」の項ではp424-427に明治時代の伝道について書かれている。

4. 『日本キリスト教歴史大事典』(日本キリスト教歴史大事典編集委員会編集 教文館 1988年)で「山梨県」の項を見ると、「甲斐国の地名はキリシタン文献に記されてはいるが、布教は行われていない」としている。1612(慶長17)年3月、岡本大八事件に連座したキリシタン大名有馬晴信が甲斐国郡内に配流の上賜死した件について記述があるが、遺跡や文化財についての記述はない。参考文献として「甲斐キリスト教序説」(大内三郎著)(『甲斐史学』2-11)が挙げられている。

5.4で参考文献として挙げられていた「甲斐史学」の記事を次により確認するが、明治以降のキリスト教について書かれており、キリシタンについての記述は確認できなかった。
・『甲斐史学』第1巻(甲斐史学会編 国書刊行会 1982年)[資料番号0101916971]※雑誌「甲斐史学」創刊号~第8号までの復刻→第2号p48-57「甲州キリスト教序説Ⅰ:その発端」(大内三郎著)、第4号p25-34「甲州キリスト教序説Ⅱ」(大内三郎著)、第6号p43-48「甲州キリスト教序説Ⅲ」(大内三郎著)
・『甲斐史学』第2巻(甲斐史学会編 国書刊行会 1982年)→第9号p40-46「甲州キリスト教序説Ⅳ」(大内三郎著)、p22-28「甲州キリスト教序説:史料解説」(大内三郎著)

6.その他『山梨県史』には近世にキリスト教関係の記述確認できなかった。また、「甲斐路」「甲斐史学」等雑誌目次を調査したが、有馬晴信関係の以外の論文は確認できなかった。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
各教派.教会史  (198 9版)
日本  (291 9版)
参考資料
(Reference materials)
.『山梨県カトリック宣教百年誌:風に聴く』(山梨県カトリック宣教百年誌編集委員会編 山梨県カトリックセンター 1986年) (p40-47)
『日本キリスト教歴史大事典』(日本キリスト教歴史大事典編集委員会編集 教文館 1988年)  (p1442)
『市川大門町誌』(市川大門町誌刊行委員会編・発行 1967年) (p609-610)
キーワード
(Keywords)
キリシタン
キリスト教
文化財
遺跡
有馬晴信
栖雲寺
虚空蔵菩薩
山梨県
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
・天目山晒雲寺に保存されている掛け軸「虚空蔵菩薩像」(伝虚空蔵菩薩画像)については、「「埋(うず)もれた十字架:天正遣欧使節と黄金の十字架」(小西瑞恵著)(「大阪樟蔭女子大学学芸学部論集」通巻44号(大阪樟蔭女子大学 2007.3)収載)( http://ci.nii.ac.jp/els/110006239737.pdf?id=ART0008259925&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1319856021&cp= ※2011.10.29確認)に、「國華」第112巻1号 通巻1330号(國華社 2006年8月)の泉武夫氏の論文「景教聖像の可能性―栖雲寺蔵伝虚空蔵画像について―」 で元末14正規の景教聖像であることが実証されたとの記述がある。
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土(思想・宗教)
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000098938解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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