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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000196122
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼熊-2016-040
事例作成日
(Creation date)
2015年07月19日登録日時
(Registration date)
2016年08月18日 14時50分更新日時
(Last update)
2016年11月02日 16時08分
質問
(Question)
相撲故実とは何か知りたい。
回答
(Answer)
「相撲故実」という固有名詞は確認できなかった。一般名詞として「相撲」と「故実」と解釈した場合に、関連する記述のあった下記の資料を紹介した。

『熊本県大百科事典』(熊本日日新聞社熊本県大百科事典編集委員会編 熊本日日新聞社 1982)
 p855 相撲の故実形式に詳しいという〈吉田司家〉の項あるが相撲故実についての記述はなし。
 「後鳥羽天皇の御代(1183-1198)相撲節会(宮中での相撲の儀式)が復興されたとき、相撲の故実例式に詳しい吉田家次が越前から召され相撲行司官に任じられ、「追風」の名と団扇を下賜されたのが吉田司家の祖である。」とあり。

相撲道故実家元の吉田司家に関する図書
『相撲道と吉田司家』(荒木精之 相撲司会 1959)
 p124-125 明治15年に二十三世追風吉田善門が警視総監へ提出した書類の中に、「故実相伝又ハ免許ス可キ条目」があり、「相伝スへキモノ」は「力士伝」と「故例式」と記述されている。また「免許スへキモノ」は、「黒無地団扇紐紅熨斗目麻上下」、「団扇紐紫白色打交」、「上草履」、「団扇紐紅白打交」、「土足袋」、「横綱」、「持太刀」とあり、 このうち「力士伝」と「故例式」が「相撲故実」に相当するとみられる。吉田司家の「相撲故実」のほぼ同義語としてp41「故実」「吉田流の故実」、「吉田流の作法」などと表記している。

『相撲の歴史』(新田一郎 山川出版社 1994)
 p248「中世末から近世初期にかけては、木瀬・吉田・長瀬をはじめ、木村・式守・岩井・尺子・吉岡・服部など多くの流派が、理念的には相撲節に淵源を持つと考えられていたであろう「相撲故実」を伝える行事の家として、それぞれの由緒を競い合っていた。」との記述がある。
 p65「近世に著された相撲故実書の類には、」という記述あり。故実書の例として「相撲伝秘書」(安永5年)。参考文献あり。

吉田司家に関する雑誌論文
《CiNii Articles》
内山幹生著「日本相撲司の成立:吉田司家の権威形成過程」(『熊本史学』97 p41-84 2013)( http://ci.nii.ac.jp/naid/110009555125  国立情報学研究所)
 吉田司家の成立過程と江戸時代の動向を論述。「相撲故実」の語も度々使用されている。

「相撲故実」の内容に関する図書
『大相撲行司の伝統と変化』(根間弘海著 専修大学出版局 2010)
 行司の伝統(軍配、団扇、草履、紫房など)について文字資料や絵図資料から歴史的経緯を展開している。
 p136には紫房に関する記述のなかで「相撲故実」の語あり。
 「(前略)行司木村庄之助もこれに伴れて司家より相撲故実三巻を授与し、特に横綱を率いる行司の事にしあれば、紫紐をも黙許されたるが(後略)」(読売新聞明治25年7月25日記事より)

『大相撲の歴史に見る秘話とその検証 触れ太鼓・土俵の屋根・南部相撲など』(根間弘海著 専修大学出版局 2013)
 座布団投げ、土俵、軍配などをテーマに歴史的経緯を検証している。
 p130「相撲伝秘書」(安永5年 1776年)について、「この『相撲伝秘書』では相撲故実の由来について述べることが多い」との記述あり。

『大相撲ものしり帖』(池田雅雄著 ベースボール・マガジン社 1990)
 p38〈土俵の移り変わり三百年〉の章に「行司家(吉田司家を含め)の相撲故実は、当時の風潮として、自家の家系をととのえて、家柄を誇示するため、すべての相撲故実を、遠い時代にさかのぼらせた古い時代においたので、土俵の発生もまた根拠のない遠い昔に起源をもっていった」との記載あり。

《国会図書館デジタルコレクション》
「相撲故実」(伊藤常足編録[他] 伊藤常足翁文化財保存会 1962)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2500048  国会図書館)国立国会図書館/図書館送信参加館内公開
 ただし「伊藤常足」の「相撲故実」には、『国史大辞典』にある「吉田家」とのつながりが見受けられない。
  『国史大辞典』でも「」や『』がついていないところから「相撲故実」というタイトル(の文献)ではない可能性あり。
回答プロセス
(Answering process)
国史大辞典を確認する。
『国史大辞典 8 す―たぉ』(国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1987)
 p162 「相撲渡世集団にきわめて有利なこの二つの権限付与に際して、寛延二年(1749)の行司木村庄之助と式守五太夫(伊勢海五太夫)の熊本藩士吉田善左衛門家入門と吉田家による相撲故実の伝授が効果的に働いた。その相撲故実は、天皇や朝廷との相撲の結びつきや、武芸としての相撲を伝えるもので、渡世集団にとって格式を高めるこの上ない内容を備えていた。」とあり。

自館目録で〈所蔵館:熊谷 & 相撲〉を検索する。
『古今大相撲力士事典』(景山忠弘編著 小池謙一編著 国書刊行会 1989)
 相撲故実について記述なし。

熊本藩が関わっているようなので熊本県について調べる。
『熊本県大百科事典』(熊本日日新聞社熊本県大百科事典編集委員会編 熊本日日新聞社 1982)
 「熊本県史」は所蔵せず。
NDC分類〈219.4〉の書架を調査するが、手がかり見つからず。

故実の意味について
『広辞苑』(新村出編 岩波書店 1998)
 p962「故実 昔の儀式・法制・服飾などの規定・習慣など。」

《国会図書館リサーチ・ナビ》( http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/  国会図書館)を〈相撲故実〉で検索する。
《国会図書館デジタルコレクション》( http://dl.ndl.go.jp/  国会図書館)にて公開されている資料がいくつかあり。

『国書解題 上』(佐村八郎著 日本図書センター 1979) 
 「すまふ」のあたりを確認するが「すまふこじつ」は見つからず。

《日本古典籍総合目録データベース》( http://base1.nijl.ac.jp/~tkoten/  国文学研究資料館)を〈相撲故実〉で検索する。
 「本朝相撲故実記」がヒットする。

《国会図書館サーチ》( http://iss.ndl.go.jp/  国会図書館)を〈相撲故実〉で検索した結果から
「相撲故実」(伊藤常足編録 花田七五三訳註 伊藤常足翁文化財保存会 1962)(回答資料)

《WHOPLUS》(日外アソシエーツ)を著者の〈伊藤常足〉で検索したところ「WHO」と「人物レファレンス事典」の情報がヒットする。
 伊藤常足(いとう つねたる)「安永3(1774)年~安政5(1858)年 別名=伊藤常足(いとうつねたり) 江戸時代後期の国学者。「太宰管内志」の著者」(人物レファレンス事典)

ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2015年7月16日。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
相撲.拳闘.競馬  (788 9版)
日本  (291 9版)
参考資料
(Reference materials)
『熊本県大百科事典』(熊本日日新聞社熊本県大百科事典編集委員会編 熊本日日新聞社 1982)
『相撲道と吉田司家』(荒木精之 相撲司会 1959)
『相撲の歴史』(新田一郎 山川出版社 1994)
キーワード
(Keywords)
相撲
相撲故実
吉田司家
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000196122解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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