レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年06月08日
- 登録日時
- 2010/11/02 12:53
- 更新日時
- 2010/11/02 12:53
- 管理番号
- 9000006489
- 質問
-
未解決
江戸時代の史料「征摂記」を所蔵しているか。(『NHK歴史発見』第7巻(NHK歴史発見取材班編 角川書店 1993年)に、大久保長安の不正事件に関する江戸時代の史料として紹介されている。)
- 回答
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「征摂記」原本、または刊本の所蔵先は不明。。所蔵資料では、「信濃」第19巻第1号(信濃史学会 1967年1月)の「大久保石見守長安の研究覚書(1)」(村上直著)に「征摂記」の大久保長安に関する部分が掲載されている(出典は『桐生市史』上巻p416。『桐生市史』は国立国会図書館ほかで所蔵)。
- 回答プロセス
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1.自館システムで「征摂記」を検索するが所蔵なし。
2.山梨県立博物館のweb OPAC、国立国会図書館総合目録ネットワークシステム(ゆにかねっと)、国立国会図書館デジタルアーカイブポータルでも未ヒット。
3.『国書総目録』全8巻(岩波書店 1990年)、『国書読み方辞典』(植月博編 おうふう 1996年)、『日本史文献解題辞典』(加藤友康編 吉川弘文館 2000年)、『国史大辞典』第15巻上 補遺(国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1996年)、『史籍解題辞典』下巻 近世編(竹内理三編 東京堂出版 1985年)などを見るが記載なし。
4.自館システムで「大久保長安」を件名検索し、関係図書を見るが「征摂記」についての記載なし。
5.雑誌記事にあたると、「新潮45」第17巻第6号(新潮社 1998年6月)の「幕府転覆:大久保長安小伝」(荒俣宏著)に「また著者不明の『征摂記』によれば…」という記述があるが、史料の所蔵館や書誌情報については記載がない。「信濃」第19巻第1号(信濃史学会 1967年1月)の「大久保石見守長安の研究覚書(1)」(村上直著)に、「次に、『桐生市史』に掲載されている『征摂記』という史書にある大久保長安についてみることにしよう」との記述があり、「征摂記」の一部分が掲載されている。また、出典が『桐生市史』上巻p416であることがわかる。
6.自館システムでは『桐生市史』(上巻桐生市史編纂委員会編 桐生市史刊行委員会 1958年)は未ヒット。国立国会図書館総合目録ネットワークシステム(ゆにかねっと)で検索すると、国立国会図書館、茨城県立図書館、群馬県立図書館ほかで所蔵していた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 「信濃」第19巻第1号(信濃史学会 1967年1月) (p12)
- キーワード
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- 「征摂記」
- 大久保長安
- 江戸時代
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 「信濃」第19巻第1号(信濃史学会 1967年1月)「大久保石見守長安の研究覚書(1)」(村上直著)によると、「征摂記」は著者が不明で、史実と照合すると、かなり誤りがある。
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 日本の歴史
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000073100