レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年09月01日
- 登録日時
- 2017/12/01 16:53
- 更新日時
- 2017/12/01 16:59
- 管理番号
- 市川20170901-04
- 質問
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解決
佐藤栄作首相の時にアメリカの軍人に勲章をあげたというが、いつ誰だったか。また、反対などはなかったのか。
- 回答
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インターネットの全文検索エンジンGoogleで“佐藤栄作 勲章 アメリカ 軍人”を検索すると、複数のサイトから該当者が「カーチス・ルメイ」とわかる。
朝日新聞記事データベース聞蔵Ⅱビジュアルで「ルメイ」を検索すると1964年12月4日夕刊に「ルメイ大将に勲一等」、7日夕刊に「旭日大綬章を受けとる ルメイ米空軍参謀総長」という記事がある。
6日朝刊には「ルメイ米大将の叙勲に反対」という見出しで、「広島、長崎の原爆投下を指揮したといわれる同大将に勲章を贈ること」に対し、社会党の反対、広島県労の抗議の記事があり、7日夕刊には、衆議院予算委員会での首相の答弁、防衛庁長官の見解の記事が掲載され、8日夕刊には「今日の問題」というコラムで、「外人への叙勲」がとりあげている。
『語り伝える空襲 ビジュアルブック 第1巻』(安斎育郎/文・監修 新日本出版社 2008)p.15には、「戦略空軍司令官カーチス・ルメイ将軍」というコラムがあり、日本に無差別爆撃を行ったアメリカの第21爆撃集団の司令官であった経歴や、戦後、マッカーサー総司令官の補佐役を務め、1964年に航空自衛隊を育てることに貢献したという理由で日本政府から「勲一等旭日大綬章」を与えられたが、国民の間には大きな批判があったと記載されている。
『勲章 知られざる素顔』(栗原俊雄/著 岩波書店 2011)p.167-170には、「東京大空襲の米軍指揮官に勲一等」としてルメイの叙勲問題について書かれており、批判がいつまでもなくならないと記載されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 行政 (317 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000225772