レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年12月16日
- 登録日時
- 2016/12/16 17:53
- 更新日時
- 2017/01/11 16:07
- 管理番号
- 県立長野-16-014
- 質問
-
解決
『信濃の気象 信濃郷土叢書12』 信濃文化普及会 1929年 の著者、梶間百樹のヨミを知りたい。
- 回答
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絶対的な根拠とならないかもしれませんが、「かぢま もヽ(繰り返しの一つ点)き」と読める振り仮名のある『信濃毎日新聞』の記事が見つかりました。
大正15年6月19日夕刊2面の記事中、不鮮明ながら「梶間百樹」に上述のルビがあります。
同紙6月18日の朝刊2面に、こちらも不鮮明ですが「梶田百樹」(ママ)に「かぢた もヽ(繰り返しの一つ点)き」とよめるルビがあります。
また、『東京日日新聞』(現毎日新聞)長野版の昭和15年12月12日の記事では、「梶」に「かぢ」、「樹」に「き」のみルビがあります。
- 回答プロセス
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1 長野県関係の人名事典には記載なし。
2 「国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス」で梶間百樹を検索。
『信濃の気象』を出典とし、読みは「カジマ ヒャッキ」。最終更新は1979年4月。
『国立国会図書館著者名典拠録 明治以降日本人名 第2版 第2分冊』国立国会図書館図書部/編 国立国
会図書館 1991年 当館図書請求記号【281.03/145a/2】では「カジタ ヒャッキ」の読みを推定としている。
3 「国立国会図書館デジタルコレクション」での図書館向けデジタル化資料送信サービス参加館内閲覧資料
や、CiNii Articlesなどを確認。文献本文、奥付等に振り仮名やローマ字の記載なし。
4 『信濃毎日新聞データベース』から「梶間百樹」をキーワードとして検索。
昭和3年(1928年)7月25日夕刊に「信毎下記紙上講座」講師として氏名が掲載されおり、当時長野測候所長
だったことがわかる。
「長野測候所」など他のキーワードで検索できる記事を含めても振り仮名の記載なし。
5 『信州の気候百年誌』長野地方気象台/編・発行 1988年 当館図書請求記号【N451/80】のp263によると、
梶間氏は大正15年6月~昭和16年3月まで長野測候所長。同資料p3~5の気象台沿革の記載により、長野測候
所は明治21年10月設立から昭和14年11月まで、県営施設だったことがわかる。
『長野県報』では、大正15年7月12日発行の第769号に辞令の掲載があるが、振り仮名はなし。
6 『気象台百年史 資料編』気象庁/編 日本気象学会 1975年 【451/151/2】p403にも人名録があり、梶
間氏の 長野測候所長在任は大正15年6月29日から昭和15年12月9日までと分かる。
7 この日付けをもとに再度新聞データベース、マイクロフィルムで着任、退任に関する記事を調査。上記回
答の内容が見つかる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289)
- 気象学 (451)
- 参考資料
- キーワード
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- 梶間百樹
- 長野測候所
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000203426