レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年06月04日
- 登録日時
- 2014/07/10 16:43
- 更新日時
- 2014/08/16 11:51
- 管理番号
- 2014-0007
- 質問
-
解決
1.博物館で入手した図録のモデルの名前を知りたい。
恐らく“萬龍”という当時流行っていたモデルかと思うが・・・。
(持参されたコピーには「美人画の高島屋の広告ポスター」と書かれていた。)
2.また、萬龍さんについての情報がほしい。
- 回答
-
質問1は、以下の3つの方法から検索
1.当館OPACで
「高島屋」「美人画」「広告ポスター」をキーワードに検索。
ヒットした中から、高島屋のポスターの情報がありそうな2冊の内容を
確かめる。
●請求記号:102-KIT
『広告の誕生―近代メディア文化の歴史社会学』
(北田暁大、岩波書店、2000)
→ P.82~85 <三越的なるもの>とポスター
―啓蒙のメディアとしての美人画ポスター
→ 理論的な内容はあるが、高島屋のポスターに関する記述無し。
●請求記号:C803-INS-139
『美人のつくりかた ―石版から始まる広告ポスター』
(凸版印刷 印刷博物館、凸版印刷、2007)
→ 高島屋のポスターは掲載無し。
*捕捉メモ*
明治の終わり~昭和にかけて、印刷技術の向上と相まって、
「美人画」を使う広告が流行し、庶民の憧れの象徴として
使われた。現在のタレント広告の走りともいえる。
2.AdDAS(アドダス:当館所蔵の広告作品資料検索)で検索。
キーワード:「高島屋」
メディアタイプ:印刷メディア
資料分類:ポスター
で検索したところ、48件ヒット。その中に同ポスターがあった。
詳細は
受入場号:2008-265
商品名:「たかしまや飯田呉服店(高島屋)」
資料名:「たかしまや飯田呉服店(高島屋)」
広告主:高島屋
制作年代:(なし)
出演者・タレント:(なし)
3.「たかしまや飯田呉服店」は現在の「高島屋」
高島屋の歴史・ホームページ →「コレクション」のページに
同ポスターを発見。
(https://www.takashimaya.co.jp/cgi-bin/archives/collection)
(2014年7月10日 確認)
時代区分:創業から合名会社設立まで 1831年~1908(明治41)年
作品名:「明治美人」
作家名:原画:作者不明
制作年:明治末期
内 容:モデルとなっているのは西本願寺第21代宗主、
大谷光尊の次女「九条武子(1887-1928)」
との記述あり。
→ 出典元が高島屋なので、これを回答として伝えた。
質問2 萬龍さんについての情報がほしい。
当館OPACで 「萬龍」をキーワードに検索
資料区分「和書」と「雑誌記事」の「タイトル」では → ヒット無し
→利用者には「萬龍」に関する資料は見つからなかったと回答。
*捕捉情報*
利用者には時間制限があったので、上記回答で終わったが、
資料区分「和書」と「雑誌記事」の「内容詳細」でもう一度検索。
→ 1冊ヒットした。
●請求記号:155 -SHI
『広告のなかの女たち 』(島森路子、大和書房、1984)
→ P.12~15 人形の美を売る 万龍(三越百貨店)明治43年
→ 内容は萬龍個人の情報は殆ど無く、美人画の中で有名な
モデルであったと記載されていた。
・ウィキペディア(Wikipedia):萬龍
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%90%AC%E9%BE%8D)
(2014年7月10日 確認)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 広告.宣伝 (674 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 美人画
- 高島屋
- 広告ポスター
- モデル
- 萬龍
- 照会先
-
- 高島屋の歴史・ホームページ
(https://www.takashimaya.co.jp/cgi-bin/archives/collection/)
(2014年7月10日 確認) - ウィキペディア(Wikipedia):萬龍
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%90%AC%E9%BE%8D)
(2014年7月10日 確認)
- 高島屋の歴史・ホームページ
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査 所蔵調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000155862