レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年10月19日
- 登録日時
- 2013/10/19 20:35
- 更新日時
- 2013/10/19 20:40
- 管理番号
- 20131019-3
- 質問
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解決
蔦屋重三郎について知りたい。
- 回答
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蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう) Yahoo!百科事典[日本大百科全書(小学館)]
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E8%94%A6%E5%B1%8B%E9%87%8D%E4%B8%89%E9%83%8E/ (2013/10/19確認)
(1750―1797)
江戸後期の江戸の出版業者。本姓は喜多川、名は珂理(からまる)、重三郎は通称で、狂歌名を蔦唐丸(つたからまる)といい、屋号を蔦屋、耕書堂といった。商標は富士山形に蔦の葉。安永(あんえい)年間(1772~81)初めころ吉原大門口で細見屋(さいけんや)を開業、1783年(天明3)には通油町(とおりあぶらまち)に進出して地本問屋(じほんといや)となる。時代の嗜好(しこう)を適切に読み取る企画力に優れ、さらに大田南畝(なんぽ)(蜀山人(しょくさんじん))、山東京伝ら一流の狂歌師、戯作者(げさくしゃ)の協力を得て、草双紙、絵本、狂歌本類の名作を次々と出版、かたわら錦絵(にしきえ)の版行にも意欲をみせた。新人発掘の名人で、曲亭馬琴(きょくていばきん)、十返舎一九(じっぺんしゃいっく)のほか、美人画の喜多川歌麿(うたまろ)、役者絵の東洲斎(とうしゅうさい)写楽など多くの逸材を世に送り出している。・・・
蔦屋重三郎 【つたや・じゅうざぶろう】 コトバンク
http://kotobank.jp/word/%E8%94%A6%E5%B1%8B%E9%87%8D%E4%B8%89%E9%83%8E (2013/10/19確認)
世界大百科事典 第2版
つたやじゅうざぶろう【蔦屋重三郎】 1750‐97(寛延3‐寛政9)
須原屋市兵衛と並ぶ江戸時代の代表的な出版業者。蔦重と俗称される。江戸吉原に生まれ,喜多川氏の養子となる。初め吉原大門外の五十間道に店を開き,細見(さいけん)(遊郭案内)を売っていたが,1774年(安永3)に初めて版元として《一目千本花すまひ》(北尾重政画)を出した。その後,日本橋通油町に店を構え,いわゆる田沼時代の開放的な世情を背景とする江戸出版業の隆盛の一翼を担う。商才は鋭敏,気骨も充溢した人物で,多くの文人墨客,戯作者,絵師と交友をもち,世話をした。
朝日日本歴史人物事典
生年: 寛延3.1.7 (1750.2.13)
没年: 寛政9.5.6 (1797.5.31)
江戸中期の書物・地本問屋。父は尾張の人丸山重助,母は津与。喜多川氏に養われる。名は柯理。号耕書堂,薜羅館。蔦唐丸の筆名で狂歌,戯作の作もある。江戸新吉原に出生。長じて新吉原五十間道で貸本,小売を主体とする本屋耕書堂を開業,安永4(1775)年から鱗形屋孫兵衛版『吉原細見』の改め・卸を手掛ける一方,地縁を背景に,灯籠番付や俄の絵本などの吉原関係の草紙を主体とした出版を始める。5年秋からは自版の『吉原細見』を刊行,以後富本正本,稽古本,往来物,流行の戯作類と次第に出版の内容を広げ,天明3(1783)年9月には通油町に進出する。これより先,当時の狂歌・戯作界の中心的人物大田南畝の知遇を得てより,流行の狂歌を媒介として結集し始める狂歌・戯作壇の連中と親交を深める。 同年,南畝編『万載狂歌集』刊行を契機として江戸狂歌流行が爆発的な流行をみるや,自ら狂歌師となって狂歌の集まりに積極的に参加,狂歌師・戯作者の活動の場をお膳立てすることによって作品の出版を独占的に手がけ,天明期戯作・狂歌の最良の部分を世に送り出すことになる。・・・
<参考文献>鈴木俊幸「狂歌界の動向と蔦屋重三郎」(『江戸文学』6号)
つたやじゅうざぶろう【蔦屋重三郎】 国史大辞典
一七五〇 - 九七
江戸時代の出版業者。寛延三年(一七五〇)正月七日江戸新吉原(東京都台東区千束)に出生。名は柯理。重三郎は通称。略称蔦重。父は名古屋の人丸山重助。母は広瀬津与。新吉原の喜多川氏蔦屋の養子となる。安永初年、新吉原大門口五十軒道に本屋耕書堂を開業し、吉原細見を販売、安永三年(一七七四)その板元となる。また、富本節正本の板元。黄表紙の刊行も多く、百九十点ほどにのぼる。天明三年(一七八三)九月、本拠を通油町(中央区日本橋大伝馬町三丁目)に移し、前述の出版物のほか、洒落本・狂歌本・錦絵などを刊行し、有力地本問屋となる。大田南畝・朋誠堂喜三二・恋川春町・山東京伝など一流作者の作品を刊行し、喜多川歌麿を庇護して大成させた。・・・
[参考文献]
榎本雄斎『写楽―まぼろしの天才―』、今田洋三『江戸の本屋さん』(『NHKブックス』二九九)、太田記念美術館学芸部編『蔦屋重三郎と天明・寛政の浮世絵師たち』、諏訪春雄「蔦屋重三郎の季節」(『文学』四九ノ一一・一二、五〇ノ一)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 出版 (023 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 蔦屋重三郎 つたやじゅうざぶろう
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000139240