レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年02月15日
- 登録日時
- 2019/06/13 10:18
- 更新日時
- 2019/08/09 15:57
- 管理番号
- 581
- 質問
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解決
「自分のままならぬものに二つある。賽(さいころ)の目と鴨川(賀茂川)の水である」といった趣旨の発言をしたのが誰なのかを知りたい。
- 回答
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発言は白河天皇によるもの。以下の資料を紹介した。
①『天皇皇族歴史伝説大事典』(兵庫県立図書館請求記号:288.4/389)
p.442 院が己の意のままにならないものは賀茂川の水と双六の賽と山法師のみと言ったという(『平家物語』)
②『平家物語大事典』(913.43/213)
p.194 白河院
下段 『平家物語』で注目すべきは、…(中略)…「賀茂川の水、双六の賽、山法師、是ぞわが心にかなはぬもの」とのいわゆる三不如意の言(巻一・願立)
③『新編日本古典文学全集 45』(918/22/45)
p.78 「賀茂河の水、双六の賽、山法師。是ぞわが心にかなはぬもの」と白河院も仰せなりけるとかや。」
p.79 下段 現代語訳あり
④『平家物語 1』(913.43/192/1)
p.65 昔、かの白河院が、〈白〉「賀茂川の水と双六の賽と比叡山の僧兵、この三つが自分の思いどおりにならないものだ」と仰せられたとかいう。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 文学 (9)
- 日本文学 (91)
- 参考資料
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① 志村有弘 編 , 志村, 有弘, 1941-. 天皇皇族歴史伝説大事典. 勉誠出版, 2008.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009986051-00 , ISBN 9784585060635 -
② 大津雄一, 日下力, 佐伯真一, 櫻井陽子 編 , 大津, 雄一, 1954- , 日下, 力, 1945- , 佐伯, 真一, 1953-. 平家物語大事典. 東京書籍, 2010.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011036711-00 , ISBN 9784487799831 -
③ 市古, 貞次, 1911-2004. 新編日本古典文学全集 45. 小学館, 1994.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002332325-00 , ISBN 4096580457 -
④ 西沢正史 訳 , 西沢, 正史, 1942- , 西沢, 正史, 1942-. 平家物語 1. 勉誠出版, 2005. (現代語で読む歴史文学)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007622143-00 , ISBN 4585070699
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① 志村有弘 編 , 志村, 有弘, 1941-. 天皇皇族歴史伝説大事典. 勉誠出版, 2008.
- キーワード
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- 白河院
- 白河天皇
- 平家物語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物 言葉
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000257417