レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/05/17
- 登録日時
- 2017/06/10 00:30
- 更新日時
- 2017/06/10 00:30
- 管理番号
- 6001023858
- 質問
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解決
真言について簡単に概説された資料ならびに如来や文殊など個々の仏の真言を書かれた資料はありませんか。
- 回答
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まず真言について概説的な記述のある資料を2点紹介します。
・『仏教学辞典:新版』(多屋頼俊/[ほか]編集 法蔵館 1995.4)
「真言」の項目があり、「マントラmantraの訳。曼怛羅と音写し、呪、神呪、密呪などとも訳す。真実でいつわりのないことばの意」であり「教えの深い意味などのこもった秘密の語句を指し、中国・日本などでは翻訳をせず言語を音写して用いる」と記されています(p.280-281)。
・『日本大百科全書12』(小学館 1986.11)
「真言」の項目には「密教における仏菩薩などの本誓(人々を救済しようとするもとの願い)を表す秘密語、密呪。サンスクリット語のマントラmantraの訳。呪、神呪などとも。比較的短い呪を真言、長い呪を陀羅尼という」との記載があります(p.542)。
次に個々の仏の真言が記されている資料を紹介します。
・『十三仏のまつり方』(小室裕充/著 渓水社 1991.9)
「十三仏真言」と題する項目があります。十三仏とは、「不動明王」「釈迦如来」「文殊菩薩」「普賢菩薩」「地蔵菩薩」「弥勒菩薩」「薬師如来」「観音菩薩」「勢至菩薩」「阿弥陀如来」「阿閦如来」「大日如来」「虚空蔵菩薩」を指し、それぞれの真言がカタカナ表記されています(p.117-119)。
・『やさしい梵字仏 新版』(三井奝円/書 知道出版 2006.1)
「第三章 梵字仏書写の実際」に釈迦如来や毘沙門天など数多くの如来、菩薩、観音、明王の真言が記載されています。(p.86-150)。
・「第三部 主な仏の真言・種子・概説」『大法輪』77(10)(大法輪閣 2010.10.1)p.98-135
「身近な梵字・真言入門」という特集が組まれています。特集は、1部が「梵字とは」、2部が「真言とは」、3部が「主な仏の真言・種子・概説」という3部構成になっています。3部はそれぞれ「如来」(豊嶋泰國/著)、「菩薩」(山口史恭/著)、「観音」(松本峰哲/著)、「明王」(伊矢野慈峰/著)、「天部」(伊矢野慈峰/著)について真言・種子・概説が分担されて執筆されています。
[事例作成日:平成29年5月17日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 仏教 (180 8版)
- 参考資料
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- 仏教学辞典 新版 多屋/頼俊∥[ほか]編集 法蔵館 1995.4 (280-281)
- 日本大百科全書 12 小学館 1986.11 (542)
- 十三仏のまつり方 小室/裕充∥著 渓水社 1991.9 (117-119)
- やさしい梵字仏 新版 三井/奝円∥書 知道出版 2006.1 (86-150)
- 大法輪 大法輪閣 77(10-12)(2010.10-12) (98-135)
- キーワード
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- 真言(シンゴン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000217130