レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/12/1
- 登録日時
- 2013/12/28 00:30
- 更新日時
- 2014/10/12 11:21
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-130189
- 質問
-
解決
「陸奥国」や「武蔵国」など日本国内の昔の国名称の呼び方(読み方)について,ルビ付きで「むつ国」や「むさし国」とある場合,「の」を自分で付けて読むのがよいのか。
- 回答
-
1 歴史地名の読み方について
下記資料に記載がありました。 ※【 】内は当館請求記号。
資料1 国史大辞典編集委員会編『国史大辞典 13』吉川弘文館, 1992【210.03/コ4/13R】
(1)陸奥国
pp.628-636 「むつのくに 陸奥国」の項
「東山道北端の国。(後略)」
(2)武蔵国
pp.597-604 「むさしのくに 武蔵国」の項
「東海道の一国で,現在の東京都・埼玉県,および神奈川県の東北部にあたる。(後略)」
資料2 角川文化振興財団編『古代地名大辞典 本編』角川書店, 1999【291.03/993/R】
(1)陸奥国
pp.1405-1406「むつのくに 陸奥国」の項
「(前略)「日本書紀」斉明5年条に「道奥と越との国司に,位各二階を授く」とあるのが,令制道奥国の初見記事である。同書天武5年条以降は「陸奥国」となっているので,この頃から「陸奥」と改まったと考えられる。(後略)」
(2)武蔵国
pp.1402-1403「むさしのくに 武蔵国」の項
「(前略)国名の初見は「日本書紀」神功紀47年7月条,正しくは天武13年5月甲子条である。(後略)」
2 上記の歴史地名の出典について
資料2については,「陸奥国」「武蔵国」の初見は『日本書紀』と記載されております。
(1)『日本書紀』の本文・訓み下しについて
資料3 国史大辞典編集委員会編『国史大辞典 11』吉川弘文館, 1990【210.03/コ4/11R】
pp.193-195 「にほんしょき 日本書紀」の項
「神代より持統天皇十一年(六九七)八月に至る歴史書。舎人親王ら撰。三十巻,系図一巻(現存せず)。養老四年(七二〇)五月二十一日完成,奏上。(中略)本文の漢文は『古事記』の漢文のような国語脈が入ったり,日本語を漢字音によって示したりすることはなく,比較的純粋な漢文である。しかし古写本に残る古訓,『日本書紀私記』『釈日本紀』などによると,音読はせず,訓読していたらしい。(後略)」
3 「むつくに」「むさしくに」と記載された資料について
資料1,2,3のほか,地名事典等を調査しましたが,該当する記載は見つけられませんでした。ご了承願います。
なお,資料4には,文体や訓読の方針等について,pp.3-69「解説」,pp.71-74「凡例」の項に記載がありました。
資料4 『日本古典文学大系 67(日本書紀 上)』岩波書店, 1967【918/ニ1/67】
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本 (291 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 地名
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000142683