レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009/08/13
- 登録日時
- 2010/03/26 02:11
- 更新日時
- 2010/03/26 02:11
- 管理番号
- 千県中参考-2009-0010
- 質問
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解決
戦前、ニ揖(ゆう)ニ拍手一拝とされていたときの「揖」の参拝方法を知りたい。
- 回答
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「ニ揖(ゆう)ニ拍手一拝」という記載は見当たらないが、
『神祇に関する制度・作法事典』(神祇学会編 光文堂 1942)
に「揖」についての記載があり、これを提供。
p289「揖」の意義…「揖」とは普通禮における会釈の義
p290「揖」の通則…「腰を折ることの深浅によって深揖と小揖の二様があり…」
また、小揖15度、深揖60度、拝90度を示した図がある。
- 回答プロセス
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利用者によれば、質問の参拝方法は、戦後「揖」の文字が「拝」になってしまったらしいとのこと。
『神道事典』(国学院大学日本文化研究所編 縮刷版 弘文堂 1999)
p237 コラム「参拝の方法」に「拝礼の仕方は二拝、ニ拍手、一拝が一般的」とあり。
『神道大辞典』( 臨川書店 1986)
p1410「揖」:「祭礼作法の一種にして、拝に亜ぐ敬礼法。
形の上からいふと、上体を前に傾けて敬意を表することで、即ち会釈に相当する。」
別図95に 立揖(小揖)、立揖(深揖)、座揖(小揖)、座揖(深揖)の写真あり。
『神祇に関する制度・作法事典』(神祇学会編 光文堂 1942)[中央所蔵<175-Sh62>]
「ニ揖(ゆう)ニ拍手一拝」という記載は見当たらないが、「揖」についての記載がある。
p289「揖」の意義…「揖」とは普通禮における会釈の義
p290「揖」の通則…「腰を折ることの深浅によって深揖と小揖の二様があり…」
また、小揖15度、深揖60度、拝90度を示した図がある。
以下資料にも「揖」についての記載があるが、
「二揖、ニ拍手、一拝」の記載は見当たらなかった。
『古事類苑 37 礼式部 1』(吉川弘文館 1969)
p4に「拝」、p49に「揖」
『神道のしきたりと心得 日常拝礼の作法がよくわかる』
(池田書店 1990)
p88「二拝ニ拍手一拝」の項
「より丁寧な拝礼をするには、拝礼の前後にお参りのあいさつ、終わりのあいさつといった気持ちを表す会釈を行います。これを揖(ゆう)といい、神前では上半身を四五度に折る
深揖(しんゆう)が最適です。」
- 事前調査事項
- NDC
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- 神社.神職 (175 9版)
- 参考資料
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- 『神祇に関する制度・作法事典』(神祇学会編 光文堂 1942)<175/Sh62> (9102261631)
- キーワード
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- 参拝
- 拝礼
- 揖
- 神道
- お参り
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000065667