レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20000529
- 登録日時
- 2005/12/13 02:12
- 更新日時
- 2007/11/30 11:29
- 管理番号
- 新県図-00116
- 質問
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解決
新潟県村上地方で製造されている茶(村上茶)の特徴(概評)について、技能審査、品評会等での評価内容について調べています。村上茶の製造が盛んであった近代における記事でも構いません。
- 回答
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『村上市史 資料編8』(平5)(N2*11-Mu43-S8)に、「村上の茶業」としてP125~152に渡って記述があります。
そのうちP137~140に「岩船郡茶業組合茶園製茶品評会」の審査長の概評として、「新潟新聞」(T1.10.12)の記事が掲載されていたほか、P132~135の「県下茶業の好望」中に、品質について記述されている部分がありました。
また、同書中「戦後の茶業年表」「展覧会出品受賞」に、具体的な展覧会名が載っていました。
そこで、授賞した展覧会等の記録の載っている資料について、当館の所蔵を調査しました。
そのうち「第四回内国勧業博覧会」の報告書が『明治前期産業発達史資料』中にあります。
なお、上記のほかに、近代の茶業および村上茶について、参考になりそうな資料を以下に列記します。
◆村上の茶業概況◆
『北陸の特産物』(北陸農政局統計情報部)1978(N602-1)
p180~185
『緑茶』泉敬子(教育出版センター)1997(619-I99)
p54~62 村上茶の特色など、説明あり
『茶の民俗学』中村羊一郎(名著出版)1992(383-N37)
p285~288 村上茶の製茶方法についての聞き書き
◆村上茶の歴史◆
『村上郷土史物語』横山貞裕(村上商工会議所)1972(N211-Y79)
p211~218 村上茶の由来
『村上市史 通史編3』(N2*11-Mu43-T3)
p268~273 茶業の成長、岩船郡物産品評会について
◆近代の茶業について◆
『明治前期産業発達史資料 勧業博覧会資料98』(602-Me25-勧98)
「第四回内国勧業博覧会審査報告 製茶」 日本産茶葉全般の概評です。
『明治前期産業発達史資料 別冊106 3』(602-Me25-別106・3)
「茶業通鑑 完」村山鎮(有隣堂)明33 P191~218に「製茶審査試験方法」「茶成分」の記述があります。当時の審査方法や分析内容が分かります。
- 回答プロセス
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茶に関する資料は、NDCでは617、619などが該当するが、郷土資料としては所蔵点数が少ないため市町村史から調査を開始。
→具体的な品評事例を探すため展覧会等の記録を探す。
→調査対象を一般資料に広げ、NDC617の資料を中心に関連資料を総当りする。
- 事前調査事項
- NDC
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- 農産物製造.加工 (619 9版)
- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 北陸地方 (214 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 村上茶
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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村上茶:新潟県村上市の特産品。茶業における(経済的)北限の地とされ、「北限の茶」として販売・流通されている。その歴史は古く、『村上郷土史物語』によると元和六年(1620)にさかのぼる。
村上市観光協会(http://www.mu-cci.or.jp/kanko/(2007.11.30最終確認))→Topページ下部「北限の茶」
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 県内公共図書館
- 登録番号
- 1000025817