レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年9月30日
- 登録日時
- 2013/11/03 14:32
- 更新日時
- 2013/12/26 12:13
- 管理番号
- 名古屋市鶴-2013-014
- 質問
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解決
城山三郎の小説に青松葉事件を題材とした『冬の派閥』があるが、その中に事件後旧藩士が北海道八雲町に開拓団として送り込まれたという内容があった。その開拓事業について分かる資料はないか。
- 回答
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北海道八雲町への開拓事業は旧尾張藩主徳川慶勝による旧藩士族授産事業のひとつとして行なわれました。明治10(1877)年7月開拓適地の探索のため吉田知行・角田弘業・片桐助作の3名が北海道に派遣され、3ヶ月の調査の結果「遊楽部(ユウラップ)」が選ばれました。明治11(1878)年より入植が始まり、明治14(1881)年徳川慶勝による命名で「八雲村」が誕生しました。
当館が所蔵する八雲町開拓事業に関する資料には下記のものがあります。
・『八雲町史 上巻 3訂』 p.130-153 (「第三節 八雲村の誕生」)
・『新修名古屋市史 第5巻』 p.354-359 (「第4章 第2節 士族の窮乏と北海道開拓」)
・『実説・名古屋城青松葉事件 尾張徳川家お家騒動 増補改訂版 (名古屋城叢書)』 p.199-214
・『旧尾張藩北海道開拓小史稿 (志賀の舎叢書)』
・『尾張徳川家明治維新内紛秘史考説 青松葉事件資料集成』 p.72-76
・『史話名古屋城と城下町 歴史散歩 [改訂版](名古屋城叢書)』 p.175-189
・「第1回「郷土文化」50周年記念講演会 青松葉事件の真相 水谷盛光」(『郷土文化 第52巻第3号』) p.66-68
- 回答プロセス
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(1)まず『冬の派閥』の内容を確認しました。するとp.221~の「新天地」の章以降が八雲町への開拓事業を描いた部分であることが分かりました。また、同書の巻末に参考文献が載っていましたので、それを参考に当館所蔵の資料を検索しました。
(2)さらに、青松葉事件について書かれた本の中から八雲町開拓事業について書かれている部分を探した結果、回答に挙げた資料が見つかりました。
- 事前調査事項
- NDC
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- 中部地方 (215 9版)
- 北海道地方 (211 9版)
- 参考資料
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- 『八雲町史 上巻 3訂』 八雲町 2013年 p.130-153
- 『新修名古屋市史 第5巻』 新修名古屋市史編集委員会/編集 名古屋市 2000年 p.354-359
- 『実説・名古屋城青松葉事件 尾張徳川家お家騒動 増補改訂版 (名古屋城叢書)』 水谷盛光/著 名古屋城振興協会 1981年 p.199-214
- 『旧尾張藩北海道開拓小史稿 (志賀の舎叢書)』 水谷盛光/著 志賀の舎 1965年
- 『尾張徳川家明治維新内紛秘史考説 青松葉事件資料集成』 水谷盛光/著 水谷盛光 1971年 p.72-76
- 『史話名古屋城と城下町 歴史散歩 [改訂版](名古屋城叢書)』 水谷盛光/著 名古屋城振興協会 1997年 p.175-189
- 「第1回「郷土文化」50周年記念講演会 青松葉事件の真相 水谷盛光」 p.66-68 (『郷土文化 第52巻第3号』1998年3月収載)
- 『冬の派閥』 城山三郎/著 新潮社 1982年
- キーワード
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- 八雲町
- 北海道開拓
- 青松葉事件
- 郷土史-名古屋市
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000139960