レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年1月20日
- 登録日時
- 2015/01/31 19:00
- 更新日時
- 2015/02/08 11:08
- 管理番号
- 小山市-地域-32
- 質問
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解決
木戸元斎(きどげんさい)と佐川田昌俊(さがわだまさとし)の詠んだ和歌を見たい。
それぞれにいくつかの名前(号)があるが、まとまった歌集になっているとありがたい。
- 回答
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●木戸元斎(きどげんさい)
『師説撰歌和歌集 本文と研究』和泉書院 1993
木戸元斎による和歌注釈書であるが、自身の歌の掲載は無い。
本人の和歌を集めたものは見つからなかった。
●佐川田昌俊(さがわだまさとし)
『近世大名文芸圏研究』渡辺憲司/著 八木書店 1997
佐川田昌俊の別名による「高階尚俊歌集」の掲載あり。
- 回答プロセス
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『国書総目録 著者別索引』岩波書店 1991 補訂版
木戸元斎 … 「師説撰歌和歌集」とあり。
佐川田昌俊… 歌集らしき掲載は無し。
『日本人名大事典』平凡社 1979 復刻版
木戸元斎の記述無し。
佐川田昌俊は、「1579-1643 桃山・徳川初期の歌人。本姓高階、通称喜六。壺斎、黙々翁、臥輪、不二山人等と號した。天正七年、下野に生る。幼より上杉家の士木戸元斎に仕え、のちその養子となった。」とある。
『和歌大辞典』明治書院 1986
元斎(げんさい) … 「安土桃山期歌人 木戸。別名は寿三・休波。生没年未詳。」天正13年に『師説撰歌和歌集』を著し、連歌もよくしたとあるが、歌の紹介等は無し。
昌俊(しょうしゅん・まさとし) … 「室町~江戸期歌人 佐河田。尚俊とも称したか。号は壺斎。」とある。詠んだ和歌が多く残されているとの記述がある。参考文献の著者として「渡辺憲司」の名が多い。
『足利 原始から現代まで』下野新聞社 1977
p.117~118「歌人佐川田喜六昌俊」の記述あり。和歌一首掲載あり。別名:「高階尚俊」との記述あり。
上記の資料からわかった別名や参考文献等をインターネットで検索してみたところ、『近世大名文芸圏研究』(渡辺憲司/著 八木書店 1997)の目次情報に佐川田昌俊の別名を冠した「高階尚俊歌集」の記載を見つけた。
この他に、佐川田昌俊については、下記の資料に記述がある。
『耳袋 1』鈴木棠三/編注 平凡社 1972 p.299~301 掲載和歌二首。
『近世畸人伝・続近世畸人伝』宗政五十緒/校注 平凡社 1972 p.265~267 掲載和歌二首。
『森銑三著作集 続編第二巻』森銑三/著 中央公論社 1992 p.307~310 掲載和歌一首。
- 事前調査事項
- NDC
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- 関東地方 (213 9版)
- 日本 (281 9版)
- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
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井上宗雄, 安井重雄 編 , 井上, 宗雄, 1926- , 安井, 重雄, 1961-. 師説撰歌和歌集 : 本文と研究. 和泉書院, 1993.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002282800-00 , ISBN 4870885905 -
渡辺憲司 著 , 渡辺, 憲司, 1944-. 近世大名文芸圏研究. 八木書店, 1997.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002578423-00 , ISBN 4840696020 -
下野新聞社 [編] , 下野新聞社. 足利 : 原始から現代まで. 下野新聞社, 1977.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001332139-00
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井上宗雄, 安井重雄 編 , 井上, 宗雄, 1926- , 安井, 重雄, 1961-. 師説撰歌和歌集 : 本文と研究. 和泉書院, 1993.
- キーワード
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- 木戸元斎
- 佐川田昌俊
- 高階尚俊
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵調査 所蔵機関調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000167018