レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/02/10
- 登録日時
- 2008/07/04 02:11
- 更新日時
- 2008/07/23 14:52
- 管理番号
- 埼熊-2007-115
- 質問
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解決
『石川正西聞見集』を編集した時の原本の写真かポジフィルムはあるか。また、原本はどこで所蔵しているか。
- 回答
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「聞見集」は、17世紀に川越藩主松平周防守の家老である石川善大夫昌隆(号正西)が戦国以来の主家の覚書を誌した記録である。
(1)1968年に埼玉県立図書館で『石川正西聞見集(埼玉県史料集 1) 』を編集発行。原本の写真かポジフィルムは、当時併設の埼玉県立文書館に問い合わせたが、所蔵はなかった。
(2) 原本については、下記資料により埼玉県の「光西寺」に自筆本があることが確認できる。
①『国書総目録 7』p162に〈聞見集〉は「埼玉光西寺(自筆)」と記述あり。
②『石川正西聞見集(埼玉県史料集 1) 』に写真と共に活字版が掲載され、あとがきに「光西寺住職より原史料を提供していただき・・・」とある。
③『光西寺松井家文書目録』(川越市立博物館発行)p27に「聞見集 上・下」とあり。
④『松平周防守と川越藩 第3回企画展』(川越市立博物館発行)p49に表紙と見開きの写真1枚、p82に「石川正西聞見集 光西寺蔵」とあり。
⑤『石川正西聞見集をめぐって』(埼玉県高等学校社会科教育研究会歴史部会)の参考文献に「川越市光西寺に原本および写本、その他東大、内閣文庫等に写本」とあり。
- 回答プロセス
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埼玉県立図書館発行『石川正西聞見集(埼玉県史料集 1) 』を確認し、光西寺に自筆本があることがわかった。
当時併設していた《埼玉県立文書館》Webサイトの文献検索で、写真やポジフィルムを探すが確認はできず、直接問い合わせる。所蔵なしとの回答。関係資料から、企画展を開催した《川越市立博物館資料検索システム》(http://museum.city.kawagoe.saitama.jp/)を探索するが、やはり「聞見集」の原本の写真・フィルムの確認はできなかった。
なお「石川正西聞見集」の写本等の所蔵先については、《国文学研究資料館の電子図書館・書誌目録データベース「日本古典籍総合目録」》で検索できる。
《光西寺》のWebサイトでは、原本についての情報は見あたらない。
質問者が直接問い合わせるとのことなので、参考資料の紹介とともに川越市立博物館、光西寺の連絡先を伝える。
- 事前調査事項
- NDC
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- 著作.編集 (021 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 『石川正西聞見集 埼玉県史料集1』(埼玉県立図書館 1968)
- 『国書総目録 7』
- 『光西寺松井家文書目録』(川越市立博物館 1991)
- 『松平周防守と川越藩 第3回企画展』(川越市立博物館 1991)
- 『石川正西聞見集をめぐって』(埼玉県高等学校社会科教育研究会歴史部会 1966)
- キーワード
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- 石川 正西(イシカワ ショウサイ)-著作
- 郷土資料
- 照会先
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- 埼玉県立文書館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000045524