レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/01/14
- 登録日時
- 2018/01/27 00:30
- 更新日時
- 2018/01/27 00:30
- 管理番号
- 参調 17-0067
- 質問
-
未解決
利用者が23~24年前に小学校の図書室で読んだという図書「くも膜下出血からの生還」について、該当する書名の図書がないため、特定のための調査をお願いいたします。
利用者は現在34歳で、当時小学生であった頃に学校図書室にて読んだそうですが、児童書か一般書かは不明とのことです。
「くも膜下出血からの生還」はハードカバーの図書で、中年男性の疾病者本人が書いた闘病記で、短編集の中の一作品ではないそうです。
利用者が覚えている図書の内容は、著者(疾病者)が二度くも膜下出血を起こしていること、車いすにはなっていないことの2点です。
くも膜下出血以外の病気(脳梗塞・脳出血等)である可能性は低いとのことです。
●その質問の出典や情報源、調査済み事項など
NDL-OPACおよびTooliにおいて書名「くも膜下出血からの生還」の検索をしましたが一致するものはありませんでした。
「子どもにすすめたいノンフィクション1987~1996」日本子どもの本研究会ノンフィクション部会/編(一声社)を参照しましたが
該当する図書はありませんでした。
聞き取った図書の内容および書名に類似する単語から利用者に下記の図書を示しましたが、当該図書ではありませんでした。
「車いす記者奮戦記」土井清之/著(朝日新聞社)
「脳出血から二度生還して」金子金一/著(文芸社)
「ある日突然… 事件記者のクモ膜下出血闘病記」岡田健三/著(大和書房)
「生きるなり 脳卒中から奇跡の生還」千秋実/著(文芸春秋)
「脳卒中からはじまった あるエンジニアの生還プログラム」西勝人/著(新潮社)
- 回答
-
該当書名では手がかりなし。
くも膜下出血に関する資料で当館および道内横断検索、国立国会図書館サーチで検索するも、調査済み資料以外で、質問者の小学生時代に該当する1992年以前の資料は見つからず。
1945~1996年の医療問題関係資料を網羅的に収録している回答資料1に記載のあったクモ膜下出血に関する資料は次のとおり。
1『新しい障害者-クモ膜下出血-そして廃人』矢柄友子著 仙台 秋桜社 1989.4 (当館所蔵なし、江別市、北見市に所蔵あり)
2『暗闇をぬけて-あるくも膜下出血患者の回想』 福沢和子著 秋桜社出版サービス部 1991.10 (道内なし、国会のみ所蔵あり)
3『母とクモ膜下との戦い-私の看護日記から』谷本和子著 [大阪] [谷本和子] 1990.5 (道内なし、国会のみ所蔵あり)
2と3は一般的な出版者ではないため、小学校の図書室で所蔵していたとは考えにくい。
該当書名では見つからず、類書についても以上の資料しか見つからず。
道立図書館HPの「Do-Links」(北海道立図書館情報検索リンク集)で、「内容から本を探す」ことができるサイトとして紹介している「大阪市立図書館の蔵書検索」にて、フリーワード「くも膜下出血」で検索(最終確認日2017年1月14日)。該当書誌150件のうち、目次、あらすじなどの情報から「夢は片手に重いけど」(旭丘光志著 主婦と生活社 1991)と「神さまが命、もどしてくれた」(ちゃっきり娘・春美著 主婦と生活社 1988)が求めている図書に近いと思われるため、紹介した。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498 7版)
- 参考資料
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- 1 医療問題の本全情報 45/96 日外アソシエーツ株式会社?編集 日外アソシエーツ 1996.11 498.031/I
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1 子どもにすすめたいノンフィクション 日本子どもの本研究会ノンフィクション部会?編 一声社 1998.7 028.09/KO -
2 絵本の住所録 舟橋/斉?編著 法政出版 1998.3 028.09/E
- キーワード
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- くも膜下出血からの生還
- 闘病記
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事項調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000229214