レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年10月26日
- 登録日時
- 2013/05/29 20:33
- 更新日時
- 2013/12/10 15:48
- 管理番号
- 中央-1-00511
- 質問
-
解決
1923(大正12)年頃の、日本からイギリス間の渡航に要した日数を知りたい。
- 回答
-
日本からイギリス間の渡航日数がはっきり書かれている資料は見つからなかったが、『欧米留学日記 1912〜1916年』(穂積 重遠/著、岩波書店、1997)や『チェンバレンの明治旅行案内 横浜・東京編』(B・H・チェンバレン/著、
新人物往来社、1988)によると、都市や時代が異なるものの、40日から50日かかっていたことがわかった。
- 回答プロセス
-
リサーチ・ナビで「大正&旅行」で検索すると、レファレンス協同データベースに、大正時代の留学事情や旅行事情の事例があり(管理番号:M11121511311748)。この事例に書いてあった参考資料などを見てみる。
・『欧米留学日記 1912〜1916年』 穂積 重遠/著 岩波書店 1997
p.4に、神戸・マルセイユ間は、船旅で45日との記述あり。
・『チェンバレンの明治旅行案内 横浜・東京編』 B・H・チェンバレン/著 新人物往来社 1988
p.31に、日本に到着するには、ロンドンとブリンデシから40日間かかるとの記述あり。
インターネットで調べてみると、いろいろなウェブサイトより、根拠は不明だが、明治後期から昭和初期にかけて、日本郵船が欧州航路の中心だったことが書かれている。
個人のホームページでは、約50日と書かれているものもあった。
http://www.tt-museum.jp/taiyo_0040_nyk1926.html(最終確認2013.5.29)
≪2013.12.10追記≫近畿大学中央図書館より、下記の資料に大正の時刻表を復刻したものが掲載されており、横浜発ロンドン着の出発日と到着日の記載があったとのコメントをいただいた。
『明治大正時刻表 復刻版』 新人物往来社 1998 (さいたま市図書館所蔵無し、埼玉県立図書館所蔵あり。)
公認汽車汽船旅行案内(旅行案内社刊)の復刻 [8]: 大正10年8月号
p.229
日本郵船株式会社 航路及運賃表
欧洲線定期表
三島丸 佐渡丸 北野丸 因幡丸 加茂丸
横浜発 8月5日 8月19日 9月2日 9月16日 9月30日
ロンドン着 9月29日 10月15日 10月26日 11月11日 11月23日
『明治大正時刻表 復刻版』 新人物往来社 1998
公認汽車汽船旅行案内(旅行案内社刊)の復刻 [9]: 大正12年7月号
p.229
日本郵船株式会社 航路及運賃表
欧洲線定期表
熱田丸 鹿島丸 箱根丸 諏訪丸
横浜発 7月 5日 7月19日 8月 2日 8月16日
ロンドン着 9月23日 10月 8日 10月25日 11月 5日
- 事前調査事項
- NDC
-
- 海運 (683 9版)
- 日本 (291 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 渡航期間
- イギリス
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000131778